◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社後援 ミヤギテレビ杯 ダンロップ女子オープン第1日(27日、宮城・利府GC)
8月のAIG全英オープン覇者で前週優勝の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は1バーディー、3ボギーの74で2オーバー49位と出遅れた。プロとして初の同組で回った畑岡奈紗(20)=森ビル=は5バーディー、2ボギーの69で回り、3アンダーで首位に3打差6位と好発進し、世界ランク日本勢最高6位の実力を示した。66で回った、ペ・ソンウ(25)=韓国=が6アンダーで単独首位。
プロとして初の黄金世代同組対決は渋野の完敗だった。1番で畑岡が渋野よりピンに近い1・3メートルに寄せ、2番も6メートルを沈めて連続バーディー。一方の渋野は、2メートルを決めきれず「2番で外してから、ことごとくダメだった」。結局、畑岡に5差つけられ「すごい楽しかった。でもレベルの差を見せつけられた」と脱帽した。
今季平均バーディー数は3・9067でランク1位だが、17番まで1つもバーディーを奪えず、18年6月以来、76ラウンド(R)ぶりにバーディーなしRとなる危機に面した。
迎えた18番パー5の第4打。同じ青木翔コーチ(36)に指導を受ける妹弟子のキャディー・湯浅芹さん(16)が「ほとんど曲がらないと思います!」とこの日初めてグリーン上で“助言”。後押しを受けた渋野は、1メートル半を決めてバーディー締め。「セーフ。よかった。芹、明日から(ライン読み)よろしく。最後のバーディーで明日につながった」。2週連続Vへの逆転劇が始まる。(宮下 京香)
◆畑岡、後半に急浮上
優勝した2週前以来の出場となった世界6位は、疲労も回復し69の3アンダーで6位と好発進。18番で約1メートルのバーディーを奪うなど、後半で24位から6位に急浮上し「後半3つ伸ばせたのは大きい。まずまずのスタート」とうなずいた。渋野とは中学時以来、プロとしては初の同組で回り「『一緒に回れてよかったね』と話した。楽しかった」と充実の表情を見せた。