◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス最終日(24日、愛媛・エリエールGC松山=6580ヤード、パー72)
2打差7位から出た渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算19アンダーで逆転優勝した。前半に3バーディーを奪い1打差の2位で折り返すと、10番のバーディーで首位に並び、11番も伸ばしてリードを奪った。同組の鈴木愛と並んで首位で迎えた15番、渋野は3メートルのバーディーパットを沈めて再び突き放した。
賞金ランクトップの鈴木愛が67で、18アンダーの2位となった。鈴木は7位から出て前半に4バーディーを奪い、1打差の単独首位で前半を折り返した。渋野を1打追って迎えた17番、第1打で痛恨の池ポチャからボギー。3メートルのパーパットを外すとしゃがみこんで悔しがった。18番で意地のバーディーを奪ったが、1打及ばなかった。
渋野は9月のデサント東海クラシック以来の優勝で、賞金1800万円を加えた。今季獲得賞金を1億3791万4314円とし、女王争いは混戦となった。次週は最年少女王を懸け、優勝賞金3000万円の今季最終戦メジャー、ツアー選手権リコーカップ(宮崎)を戦う。
◆渋野の逆転 これで日米5勝中、最終日の逆転で3勝目。ワールドレディスサロンパスカップは首位タイから出て、71で回り初優勝。資生堂アネッサレディスは2打差2位から追いつきプレーオフを制した。全英女子オープンは2打差首位から、68で逃げ切り。デサント東海クラシックは8打差20位から、64で大逆転で制した。