４月、約２年ぶりにツアー復帰した北田瑠衣（左）と夫の佐藤賢和キャディー
◆男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズＪＴカップ最終日（８日、東京よみうりＣＣ＝７０２３ヤード、パー７０）
１年ぶりに石川遼のバッグを担いだ佐藤賢和キャディー（３９）は、選手と同様の“プロ魂”で劇的優勝をサポートした。「このチャンスを待っていた」と闘志あふれる姿勢を見せた。その佐藤キャディーをサポートしたのが美人プロの妻・北田瑠衣（３７）。来年２月に第２子となる男の子を出産予定の北田は長女の汐莉（しおり）ちゃん（１）を胸に抱きながら感激の涙を流した。
石川は、昨年大会以来１年ぶりのタッグ結成となった佐藤キャディーのサポートに「スムーズにプレーできる」と感謝した。佐藤キャディーは、プレー中、「ピンを狙っていこう」と声をかけ、攻撃的なゴルフを最大限に引き出した。
２０１５年から昨季までエースキャディーを務めたが、今季は別のキャディーと復活優勝を挙げた。佐藤キャディーは「遼の優勝はうれしかったけど、その場に僕がいなくて悔しかった」。今大会でのコンビ復活を要請されたのは１１月。「このチャンスを待っていた。ドラマチックな優勝の場にいられてうれしい。１年ぶりに組んでみて、僕が言うのもなんですが、子供の成長を見ているかのようでしたね。体も一回り大きくなっていて。（同じく優勝した）１５年大会の方が球が曲がっていましたね」という。
石川の力強い味方となったのが佐藤キャディーなら、彼を支えたのが妻の北田＝写真＝だった。クラブハウス前で２人の雄姿を見届け、感激の涙を流した。ツアー通算６勝を誇った美人プロが初優勝を飾ったのは、同じ東京よみうりＣＣで行われた０４年のニチレイカップワールドレディスだった。「１８番は本当に難しい。石川プロの最後のバーディーは見事というしかありません」。プロの目線で最大限の敬意を表した。
長女・汐莉ちゃんをあやす北田のおなかは大きい。「来年２月に男の子を出産予定です」と幸せそう。今季は４月のフジサンケイレディスに１試合だけ出場したが予選落ち。「ツアープレーヤーとしては一区切りです」と、さっぱりした表情で明かした。今後はプロツアーを戦い続ける夫をサポートする。（竹内 達朗）