前週は笹生優花に惜敗した道産子美人プロ・小祝さくらが首位浮上 ツアー2勝目へ「大切なことはマネジメントと集中力」


小祝さくら

小祝さくら

 ◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第2日(5日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6571ヤード、パー72)

 4位スタートの小祝さくら(22)=ニトリ=が8バーディー、1ボギーの65で回り、通算11アンダーで首位に浮上した。先週のニトリレディスでは笹生優花(19)=ICTSI=とデッドヒートを演じた末、惜敗。今週こそ、昨年7月のサマンサタバサレディース以来のツアー2勝目をゲットしたいところだ。2打差の2位に比嘉真美子(26)=TOYO TIRE=が続く。8月のNEC軽井沢72、ニトリレディスと2試合連続で優勝した笹生は通算2アンダーの47位で、ぎりぎりで予選を通過した。

 北海道の名門にして難コースの小樽CCを舞台にして行われたニトリレディス。地元出身の道産子美人プロ小祝は、進境著しい笹生と最終日最終組で対決した。後半まで競り合ったが、小祝は勝負所でパットが決まらず、2打差で笹生に優勝を譲った。笹生のVスコアは通算13アンダー。2位の小祝は通算11アンダー。3人の3位タイは通算3アンダー。ハイレベルのマッチレースを展開した上での惜敗だった。しかし、負けは負け。「まず一番は悔しい。本当にパットが入らなかった」。地元出身でニトリ所属のホステスプロ。普段、感情をほとんど表さない小祝は珍しく残念がった。

 それから、わずか1週間。抜群の安定感を誇る小祝は再び優勝のチャンスを手にした。12番パー3で8メートルの長いバーディーパットを沈めると、13番で2メートル、14番で6メートルのパットを沈め、3連続バーディー。さらに16番、17番でもスコアを伸ばした。「12番からパットが入り出した。パットが入ったことが大きいです」。先週、苦しんだグリーン上で踏ん張り、4位から首位に浮上した。プロゴルフ界の格言「パット・イズ・マネー」を体現するプレーで1年2か月ぶりの2勝目を期す。

 残暑厳しい岐阜では、この日、最高気温33・4度まで上昇。北海道出身ということもあり、暑さを苦手とする小祝は「足がジリジリ焼けるようでした。(生活拠点を)千葉にしてから、少しは暑さに強くなりました。でも、ゴルフを辞めたら早く北海道に帰りたいです」と笑いながら話す。最終日(6日)の最高気温も32度と予報されている。「大切なことはマネジメントと集中力。自分のゴルフをしたい」。今週は主役になる準備はできている。

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