◆米女子プロゴルフツアー ショップライト・クラシック第2日(2日、米ニュージャージー州ストックトン・シービューGC=パー71、6190ヤード)
1差3位で出た畑岡奈紗はショットが好調で5バーディー、1ボギーの67で回り、通算11アンダーで1打差の単独首位に立った。次週のメジャー、全米女子プロ選手権の“前哨戦”で昨年3月以来のツアー4勝目を挙げ、初メジャー制覇への自信をつかむ。渋野日向子(21)=サントリー=は3連続3パットボギーなどで72と伸ばせず、70で回った河本結(22)=リコー=とともに2アンダーの45位。上原彩子(36)=モスバーガー=はイーブンパーの65位で予選を通過した。
持ち前のショットを武器に、畑岡がリーダーボードのトップへ躍り出た。安定したショットを披露。フェアウェーキープ率85・71%、パーオン率は94・44%に上った。終盤3ホールで2つスコアを伸ばして首位に浮上。「2つのバーディーは大きかった。いい位置で決勝ラウンドにいける」とほほ笑んだ。
序盤からバーディーを重ねたが、中盤は「ショットが左右にぶれて、攻めのプレーができなかった」と我慢の展開に。「アドレスでの向きとか、骨盤の前傾後傾というのを意識しないとスキが出ている。そこを同じように」と16番で修正した。残り141ヤードから8アイアンでの第2打は、グリーン右奥のカラーに着弾し、スピンでピン右2メートルへ戻した。圧巻のバーディーを奪うと、最終18番もグリーン右からの寄せが惜しくもカップで弾んだが、バーディーで締め。1月以来の今年3度目の優勝争いに「決勝は伸ばし合いになる。優勝を目指して頑張りたい」と力を込めた。
次週は、メジャーの全米女子プロ(8日開幕・ペンシルベニア州)が控える。今年は連覇のかかった日本女子オープンではなく、大目標に掲げる米メジャー制覇を優先してきた。「来週に向けて、自信をつけられたらいい」と畑岡。まずは前哨戦で日本人歴代3位に並ぶ米ツアー4勝目をつかみ、最高の状態でメジャーに臨む。
◆黄金世代の日米同時V 1998年度生まれの日本女子プロゴルファーの“黄金世代”では、畑岡が18年11月の日米ツアー共催大会TOTOジャパンクラシックで優勝。また、畑岡が昨年3月の米ツアー、起亜クラシックで米ツアー3勝目を挙げた際には、河本が日本ツアーのアクサレディスで初優勝しており、黄金世代で初の日米同時週制覇。今週、畑岡と原が勝てばそれに続く2例目となる。