渋野日向子、2週間隔離中に「米ツアーへの思い強くなった」…30日開幕国内復帰戦へ調整 


大里を驚かせようと、ヘビのおもちゃを持って笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・相川 和寛)

大里を驚かせようと、ヘビのおもちゃを持って笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・相川 和寛)

 女子プロゴルフツアーの樋口久子・三菱電機レディスは30日から3日間、埼玉・武蔵丘GC(6585ヤード、パー72)で行われる。8月から3か月間の英米遠征を終えた渋野日向子(21)=サントリー=は29日、18ホールを回り調整した。今月中旬の帰国から2週間の自主隔離を経て「今まで以上に米ツアーへの思いが強くなった」と心境を吐露。国内5連戦で成長を示す。

 6月の開幕戦以来、4か月ぶりの国内復帰戦。「おかえり~」とツアー仲間から声をかけられ、渋野の表情はいつも通りに明るかった。親友・大里桃子(22)とのラウンド後は「久々に日本語を聞くのがうれしかった」と笑った。

 3か月に及んだ海外遠征を「メンタル的にはコース、ホテルの行き来だけの英国が一番つらかった。米国ではスーパーに行ったり、料理してリフレッシュできた」と振り返った。ただ、米国のメジャー2戦は51、58位と納得のいく成績ではなかった。「全部が欠けている。2メートル以内のパターで何度も損した」と現状を分析した。

 地元・岡山で2週間の隔離期間を過ごし、「実家のワンちゃんにも忘れられていなかった。朝、コーヒーを飲みながら(米男子の)ZOZOチャンピオンシップを見る」などしてリラックス。五輪強化選手の特例もあり、「なるべく人に会わないように。ハーフだけ回ったり」と練習も行った。

 家では自分と向き合う貴重な時間もあった。「今まで以上に米ツアーへの思いが強くなったのは予想外。かなりの覚悟をもって頑張らないといけない」と心に誓った。「今までと違い、『言わなくていいや』ではなく(自身をサポートするチームで)思ったことを口にする大切さを感じた。自分で何かしら考えて行動していかないと。この2か月で成長した」と“自立”がキーワードとなったようだ。

 「国内2試合目で米国より緊張感がある」と苦笑した。「まずは予選通過して、米国で吸収したことを取り入れつつ、日本でやるからこそできる攻めのプレーをしたい」と、国内5連戦へ前向きに語った。(岩原 正幸)

 ◆ヘビのおもちゃで大里に“いたずら”

 渋野は練習ラウンド中、「4、5月頃に100円ショップで買った」というヘビのおもちゃで大里に“いたずら”を仕掛ける場面もあった。大里がティーショットを打つ際、キャディーバッグの下にヘビをしのばせ、「桃子がかわいい驚き方をしたので、驚かして良かった」と満面の笑みを見せた。

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