キレのあるアイアンショットを見せる堀川未来夢
◆堀川未来夢（２７）＝Ｗａｖｅ Ｅｎｅｒｇｙ＝３年連続３回目＜フジサンケイクラシック２位＞
９月の国内ツアー初戦のフジサンケイクラシック。堀川は最終日、７バーディーで６４と猛追した。日大の後輩・星野陸也（２４、中退）にプレーオフ３ホール目で敗れたが、「あまり得意ではなかったコースで２位は上出来。ドライバー、アイアンの飛距離が出るようになり、かなり楽に感じた」と前向きに捉えた。
長いオフ期間に行ったトレーニングのおかげで「体重は８３キロが９０キロ（当時）に。とりあえず食べて増やして、目指すはデシャンボー（米国）です」と語っていた。“本家”はコロナ禍の３か月で９キロ増量に成功し、飛距離は３６０ヤード超。異次元のパワーで全米オープンを制し、世界中を驚かせた。「これまで『パットイズマネー』と言われていたのが、今や『ディスタンスイズマネー』。飛距離とスコアは直結する」と、刺激を受けまくった。
「週５日以上は肉」という無類の焼き肉好きは「体重も増えて、いい筋肉がつきやすい。強くなるためにはお肉っていう勝手な持論です」と笑った。現在は瞬発系の動きを取り入れ、体重は８７～８８キロだが、増量効果で飛距離は１５ヤード以上伸び、２９０ヤード超と成長を実感する。年内最終戦へ「試合ができることに幸せを感じる。結果的に優勝できたら、これほどうれしいことはない」。鍛え抜かれた体でトロフィーを掲げる。（岩原 正幸）＝おわり＝
◆堀川 未来夢（ほりかわ・みくむ）１９９２年１２月１６日、神奈川・厚木市生まれ。２７歳。父の影響で４歳からゴルフを始め２０１２、１４年関東アマ優勝。日大を経て１４年プロ転向。１５年に初シード獲得。１７年にシード復帰。昨年６月の国内メジャー、日本ツアー選手権森ビル杯でツアー初優勝。日大ゴルフ部コーチも兼任。家族は両親と兄。１７６センチ。