女子ゴルフの渋野日向子(22)=サントリー=が21年初戦を迎えるダイキンオーキッドレディス(4~7日、沖縄・琉球GC)が開幕前日の3日、新型コロナウイルス禍に見舞われた。大会関係者2人に陽性者が判明したことが発表され、急きょ練習ラウンド中止と場内閉鎖という異例の処置が取られた。
大会事務局は3日、陽性者が出た件でリモート会見を開いた。大会実施のPCR検査数は1201件で陽性2件。日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は「皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたことを心よりおわび申し上げます」と述べた。急きょ3日の練習ラウンドを中止にし、会場の消毒を行った。保健所から「選手、大会関係者に濃厚接触者はいない」との連絡が入り、大会は予定通り観客を入れて実施される。
陽性者の1人は大会業務に携わる前で会場に来場せず、大会にも関与しない。もう1人は仮設物の施工業者で、陰性証明がないまま2月27日と今月2日の計2日間、場内で作業していたことが判明した。竹中直文・大会実行委員長は「一部のセクションで(管理が)徹底できていなかった」とした上で「事態を重く受け止め、今後の感染防止対策を徹底し運営に努めて参ります」と説明した。