渋野日向子、76で優勝争いから後退「風と友達になれなかった」 4月の米ツアー参戦後は長期遠征も視野


1番、太平洋をバックに歩く渋野日向子

1番、太平洋をバックに歩く渋野日向子

◆女子プロゴルフツアー 明治安田生命レディス第2日(13日、高知・土佐CC=6228ヤード、パー72)

 首位と3打差の10位から出た渋野日向子(22)=サントリー=はバーディーなし、4ボギーの76と伸ばせず、通算2オーバーでホールアウトした。この時点で38位まで後退。2019年11月の大王製紙エリエールレディス以来となるツアー5勝目が遠ざかった。

 渋野は強風の中で対応仕切れなかった。6番パー4の第2打でグリーンを捉えることができず、1・5メートルのパーパットを外してボギーが先行。9番パー4も第2打でグリーンを外してボギー。風が強まった後半も14番で1メートル、16番では1・5メートルのいずれもパーパットを外した。17番、18番ではいずれもピンまで3メートルのバーディーチャンスを迎えたが、パットを決めきれず、この日は18ホールでバーディーを1つも奪えなかった。

 ホールアウト後のインタビューで「最後まで風の対応ができなかった。風の影響を受けて、自分のスイングができなかったり、どうしても力んでしまう瞬間があったり。(ショットで)縦の距離が合わなかった。なかなか風と友達になれなくて悲しかった」と苦しい一日を振り返った。最終日に向けては「上位とはかなり差があるので、明日は自分のやるべき事ができる一日。目の前の事に集中したい。明日はバーディーを取れるように頑張りたい」と力を込めた。

 また、12日には4月の海外メジャー初戦、ANAインスピレーション(1日~4日、米国・ミッションヒルズCC)へ参戦することを表明した。「日本でショットの距離感とかを把握しておいてから、米国で去年よりもいい位置で戦えるように」と見据えた。さらに帰国時の隔離を懸念し、長期遠征も視野に入れていると明かし「とりあえず何ヶ月(海外に)いてもいいような準備をして行きます」と語った。

最新のカテゴリー記事