渋野日向子、6月末まで米ツアー参戦も…五輪より来季出場権を優先


3番、バーディーパットを決めた渋野日向子

3番、バーディーパットを決めた渋野日向子

◆女子プロゴルフツアー アクサレディス 第1日(26日、宮崎・UMKCC=6568ヤード、パー72)

 渋野日向子(22)=サントリー=は4バーディー、1ボギーの69をマーク。首位と4打差の3アンダーの14位で滑り出した。ポイントランクなどでの来季米ツアー出場権獲得を目指すため次週以降、米ツアーに最長で東京五輪代表が決まる6月末まで参戦する可能性があることを告白した。通算3勝の稲見萌寧(21)=都築電気=が、7アンダーで単独首位。

 強い南国の日差しの下、代名詞の笑顔が輝いた。渋野は終盤の17番で2メートル、18番で4メートルをねじ込んで首位と4打差の好発進。3戦ぶりに入った観客から、ひときわ大きな拍手を浴びた。「良いショットが出る確率が上がってきたのが良かった。自分らしいプレーが今日はできた」とうなずいた。

 次週から米ツアーに出場するため、今大会後に渡米する。その後の参戦日程について言及した。コロナ禍の状況と五輪強化指定選手に対する自主隔離の緩和の適用次第で、最長で東京五輪代表が決まる6月末の全米女子プロ選手権後まで帰国しない可能性があることを明かした。「私としては五輪よりも(12月の)Qスクール(来季出場権をかけた米ツアー予選会)の方を上に考えている。米国でポイントを稼ぐと、来年のツアーに出場できると聞きました」と、コロナ禍でも米ツアー参戦に重きを置く理由を説明した。

 米女子ツアーの公式サイトによると、出場した米ツアー大会で勝つか、前年ランク40位相当のポイントを獲得できれば、来年はツアーメンバーとして一定数の大会出場が可能になるという。渡米前最終戦で“有終の美”を飾り、異国での夢への挑戦に弾みをつける。(榎本 友一)

 ◆米ツアーメンバーになるには 全米女子プロ協会によると、以下の3通り。〈1〉12月に実施されるQスクール(最終予選会)を突破する〈2〉ノンメンバーでスポット参戦した米ツアー大会で優勝〈3〉試合の活躍度に応じて得られるポイントで、前年のランキング40位相当を稼ぐ。

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