渋野日向子、予選通過圏外2オーバーでホールアウト「日本にいる時と比べたら成長している」


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第1戦 ANAインスピレーション 第1日(2日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC、賞金総額300万ドル=約3億3240万円、優勝45万ドル=約4986万円、無観客)

 49位から出た渋野日向子(22)=サントリー=は2バーディー、4ボギーの74とスコアを落とし、通算2オーバーで予選通過圏外の79位でホールアウトした。現在のカットラインとは1打差となっている。

 午後スタートの渋野は2番で6メートルを決めてバーディーを先行させた。4番で第2打をバンカーに入れ、3メートルのパーパットを外し初ボギー。7番、8番はいずれもグリーン奥からのアプローチをミスし、連続ボギーで、前半で2つ落とす苦しい展開となった。12番で3メートルを沈めバーディーを奪い、この時点で圏内の1オーバーとしたが、16番でカラーからのアプローチがショートし、2・5メートルを外すボギーで再び後退した。最終18番パー5は、ドライバーショットが右のバンカーへ。約10メートルのバーディーパットを残し、2パットでパーに終わった。

 ラウンド後のインタビューで「今日もティーショットはすごく安定していたので、何とかアンダーを出したかった。ショットが良かった中で(硬いグリーンで)止まらずに、アプローチでミスってしまった。そういうところでボロが出て、こういう結果になって悔しい。(8番)奥でも大丈夫という話をして、そこは想定内だったが、アプローチがダメダメだった。もうちょっといろんな攻め方があったと思う。そういうところをこれから勉強していかないと。12番でバーディーが来た時はうれしかったが、その後も耐えるゴルフだった。チャンスにつけようのない難しさ、まだ私には難しい。(後半は強風の中)1ボギーであがれた。後半はよく頑張った。(カットラインも頭に)もちろんギリギリの位置だと分かっていた。16番のパーパットを外した時は17、18番どっちかで取るぞと思っていたけど、うまくいかず苦しい一日でした。(2日間通して)この結果に関してはすごく悔しいところはある。ひとつひとつ内容を考えると、日本に(いる時と)比べたら成長しているところはたくさんある。そういうところにフォーカスして、これからもっとレベルを上げていけるように。あとは今回足りなかったところをこれから練習していけば、約3か月間、米ツアーで戦えると思う。米国にいる間はもっと練習していかなきゃと思う」と話した。

 この日は、初日に続きフェアウェーを外したのは2回だけ(フェアウェーキープ率85・7%)。一方、パーオン率は50%と苦しんだ。

 今年初戦の日本ツアーから今回が5連戦目。トップの位置を低めにし、再現性を高める新スイングやウェッジ4本態勢に取り組み始めて間もない。渋野の世界を目指す戦いは始まったばかりだ。

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