開幕戦初日に赤黒ウェアの石川遼は74と出遅れ 「明日取り返せるように頑張りたい」」


ティーショットを放つ石川遼。3オーバーと出遅れた(カメラ・岩崎 龍一)

ティーショットを放つ石川遼。3オーバーと出遅れた(カメラ・岩崎 龍一)

◇日本男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ 第1日(15日、三重・東建多度CC名古屋C=7081ヤード、パー71)

 21年の国内男子ツアー初戦が、無観客で開幕した。ツアー通算17勝の石川遼(29)=カシオ=は快晴の下、3バーディー、6ボギーの74で回った。3オーバーの122位と出遅れた。

 グリーンの硬さと重さの違いに戸惑った一日となった。アイアンショットではスピンがきかず、ピン奥につく場面が多かった。ところが、一昨日の雨の影響かパットでは例年のような速さがなく、ショートして首を振る場面が相次いだ。開幕初日のラウンド後、石川は「あんまり良いゴルフができなかったのが残念です。非常に悔しさの残るラウンド。ティーショットは悪くなかったが、そこからの組み立てが良くなかった。明日もあきらめずに、取り返せるように頑張りたい」と振り返った。

 午前8時30分に10番からティーオフ。赤シャツと黒パンツのウェアに身を包んで、ツアー2勝の注目ルーキー・金谷拓実(22)=フリー=、ツアー1勝の堀川未来夢(28)=Wave Energy=と同組で大勢の報道陣を引き連れて歩いた。「赤と黒のウェアだっただけです」ととぼけたが、2月に交通事故で重傷を負ったタイガー・ウッズ(45)=米国=に向けて、早期回復を願うエールの意味が込められていたことは推察された。

 出だしの10番パー4は、ドライバーで左に曲げた。斜面のラフからの第2打をウェッジでピン左手前2メートルにつけて、“開幕バーディー”でスタートした。金谷もグリーン左手前からの3打目を放り込んで、“バーディー開幕”となった。

 12番パー5では、3ウッドで右のファーストカットへ。フェアウェーウッドでの第2打が左に出てしまい、左の池へ。4打目をピン手前6メートルにつけるもパーパットは惜しくもショートし、ボギーとなった。

 14番パー4はドライバーでフェアウェー中央へ。ウェッジでの第2打はピンに当たって右1・5メートルにつけ、伸ばした。17番パー5はドライバーでフェアウェー中央へ。アイアンで左上6メートルへ。イーグルパットは惜しくも外れ、バーディーを奪った。

 打ち下ろしの18番パー4は、ドライバーでフェアウェーの中央へ。向かい風の中、アイアンでの2打目はグリーン右手前にショート。ウェッジでの3打目は2・5メートルショート。パーパットはカップふちで止まってしまい、ボギーとなった。

 後半は2番と8番で3パットのボギーなど計34パット。ツアー屈指のショートゲーム巧者が「ショートアイアンでは跳ねるのに、(パットは)一生懸命打っているつもりなんだけど、全部手前で」と珍しくグリーンに苦しんだ一日となった。

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