実力&人気急上昇中の田辺ひかりが2位スタート「心強い」師匠・佐伯三貴の存在


18番でバーディーを奪いキャディーとグータッチする田辺ひかり

18番でバーディーを奪いキャディーとグータッチする田辺ひかり

◆女子プロゴルフツアーフジサンケイレディス第1日(23日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6439ヤード、パー71)

 実力と成績が急成長の田辺ひかり(24)=伊藤園=が、7バーディー、2ボギーの66で回り、首位と1打差の2位と好スタートを切った。今大会には師匠の佐伯三貴(36)=東北福祉大=が2019年の大王製紙エリエール以来、約1年5か月ぶりにツアーに出場。「練習場で見てもらえるので、やはり心強いです」と田辺は、ツアー通算7勝を誇る佐伯に感謝した。佐伯は3バーディー、5ボギーの73で初日を終えた。

 2016年にプロテストに合格した田辺は、16年の賞金ランクが137位、17年が同131位、18年が143位。19年は獲得賞金ゼロとプロの壁にぶつかっていたが、20年に大きく飛躍した。9月にメジャーの日本女子プロ選手権コニカミノルタカップで優勝争いを演じて1打差2位。今年初戦のダイキンオーキッドでも3位となるなど、前週まで賞金ランク17位と大健闘している。24歳の田辺を支えているのが、師匠の佐伯だ。

 コロナ禍のため、コーチなど関係者も会場入りに制限があるが、今週は「佐伯コーチ」が選手として会場入り。一緒に練習することができ、大きなプラス材料になっている。夕食をともにすることは控えているが、前夜はラインで「落ち着いてプレーするように」というアドバイスが送られてきたという。「明日も落ち着いてプレーしたいです」と田辺は柔らかな笑みをたたえながら話した。

 2018年の今大会でツアー初優勝を飾り、昨年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯を制した永峰咲希(25)=ニトリ=が6アンダーで首位。

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