ゴルフのオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権(米ジョージア州)で日本人初優勝を成し遂げた梶谷翼(17)=兵庫・滝川二高3年=が23日、同校で優勝報告し、オンライン会見を行った。
4月3日の快挙達成後、隔離期間を経て、この日が初登校。「ここ(会見場)に来るまでに『梶谷さんおめでとう』と離れたところから大勢が言ってくれた」と祝福を受けた。改めて優勝を報告し、「周りの方のサポートのおかげで優勝できてよかった」。
ゴルフ部の仲間にはまだ会っておらず、優勝後には「3人ぐらい」から祝福メッセージが届いた。「その他には誰からも来なくて、そんなもんなのかなと・・・」と苦笑いを浮かべながら明かした。
2000年生まれのミレニアム世代、古江彩佳と安田祐香(ともに20)を育てた同校ゴルフ部の角谷真吾監督(54)も会見に同席。「優勝という実績を持って帰ってきてくれました」と、教え子を褒めたたえた。梶谷が中学3年時、地元の岡山から同校を体験訪問した際には、当時高校3年だった古江や安田とともに練習ラウンドを回った。ナショナルチームに所属する腕前の先輩2人が最終ホールでパーだったのに対し、入学前の梶谷はバーディーを奪った。当時の梶谷について角谷監督は「光ったものがあった。(古江と安田の)2人が『梶谷さんはすごい』と言っていたのを思い出しました」と懐かしげに振り返った。
梶谷の帰国初戦は5月の関西女子アマ選手権(12~14日、兵庫・有馬CC)に決まり、この日までに登録を済ませた。女子ツアーの中京テレビ・ブリヂストンレディス(5月21~23日、愛知)にも出場予定。6月にはオーガスタで出場資格を得たメジャーの全米女子オープン(3~6日、カリフォルニア州)を控えており「世界のプロ初戦は予選通過が目標」と話した。
将来の進路については「おそらくアメリカに行くと思います。自分がやりたいようにやりたい」と梶谷。色紙に「世界一のプロゴルファー」と目標をしたため、また新たな一歩を踏み出した。