ツアー史上最年少の初Vからの2週連続優勝を逃すも2位健闘の山下美夢有「賞金女王を目指します」


2番ティーショットを放つ山下美夢有(カメラ 今西 淳) 

2番ティーショットを放つ山下美夢有(カメラ 今西 淳) 

◆女子プロゴルフツアー ▽フジサンケイレディス最終日(25日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6439ヤード、パー71)

 首位から出た山下美夢有(19)=加賀電子=は、3バーディー、3ボギーの71と通算9アンダーでスコアを伸ばせず、逆転優勝した稲見萌寧(21)=都築電気=と3打差の2位と惜敗した。山下は先週のKKT杯バンテリンレディスで初優勝。ツアー史上最年少の初Vからの2週連続優勝を逃したが、今週も大健闘し、存在感を発揮した。

 「萌寧さんはショットコントロールもパットも上手でした」と山下は勝者をたたえた上で、大きな目標を明かした。「賞金女王を目指して頑張ります」

 山下は今大会で704万円の2位賞金を上積みし、新人ながら今季の獲得賞金は4859万6914円で賞金ランク11位に浮上した。1億2991万4208円で賞金ランクトップを快走する小祝さくら(23)=ニトリ=とは8000万円以上の大差があるが、身長150センチの新鋭の目標は、どこまでも大きい。

 首位の山下と1打差の2位からスタートした稲見は5バーディー、1ボギーの67で回り、通算12アンダーで逆転優勝V。18年大会を通算10アンダーで制した永峰咲希(25)=ニトリ=の大会記録を更新する圧勝。通算6勝目。コロナ禍で20年と21年が統合された今季5勝目。今年8戦4勝目で優勝確率5割という驚異的な強さを見せている。優勝賞金1440万円を獲得し、今季の獲得賞金は1億188万8216円となり、初めて大台を突破。賞金ランクは4位から3位に浮上した。

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