安本大祐 初Vへ4差7位 175センチ51キロ「体格に恵まれない子供たちに、どんな体形でも勝てる、と見せたい」


175センチ、51キロの安本大祐が7位に浮上

175センチ、51キロの安本大祐が7位に浮上

◆男子プロゴルフツアージャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品第2日(7日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72)

 8位から出た175センチ、51キロの超軽量級ゴルファー安本大祐(34)=テラモト=が、1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算8アンダーで首位と4打差の7位に浮上した。体は細いが、ツアー屈指の飛ばし屋はプロ14年目にしてツアー初優勝に意欲を示した。首位は通算12アンダーの宮本勝昌(48)=ハートンホテル=。ドライバーを封印した石川遼(29)=カシオ=は66で回り、45位から11位に浮上した。

 ガッチリした体形が多いプロゴルファーの中で安本は目立つ。公式プロフィルは175センチ、55キロだが、実際の体重は「51~52キロ。サバを読んでいます」と笑う。

 超軽量級だが、隠れた飛ばし屋だ。19年の平均飛距離は306・69ヤード。ラウンド数不足で参考記録だがランク4位相当。この日も11番パー5で2オンに成功し、イーグルを奪った。飛ばしの秘けつについて「スイングアークとヘッドスピード。体重はあまり関係ないと思う」と堂々と話した。

 一時、増量を試みたが、失敗。「3か月ぐらいプロテイン飲んだり、寝る前に無理やりラーメン食べたりしましたが、おなかを壊して、500グラムやせましたね」と苦笑いした。

 “やせもと”ならぬ安本は、今では、痩せていることに誇りを持つ。ツアー自己最高成績14位(2度)のプロ14年目はきっぱり話す。「この体形で優勝できれば体格に恵まれない子供たちに、どんな体形でも勝てる、というところを見せたい」。その言葉には“重み”があった。(竹内 達朗)

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