◆米男子プロゴルフツアー AT&Tバイロン・ネルソン 公式練習日(11日、米テキサス州TPCクレイグランチ=7468ヤード、パー71)
4月のメジャー、マスターズでアジア人初の優勝を飾った松山英樹(29)=LEXUS=が、復帰戦開幕を前に大会公式会見に出席。歴史的快挙後の激動の1か月間を振り返った。
―コースの印象は?
「昨日はアウト9ホール回って。とてもいい感触で回れるんじゃないかな、というイメージはあります」
―マスターズ王者となってからの1か月はどう?
「日本に帰っていたんですけど、2週間は(自主隔離で)何もできなかったので。その後、少し両親に会いに行ったり、子供と会ったりしている中で、徐々に実感がわいてきたという感じですね」
―帰国後、何が一番印象に残っている?
「帰ってすぐはまだ僕のニュースをやっていたので、それを見ているのがちょっと不思議な感じで。外に出られなかったので、誰とも会わずにニュースを見ているのがすごい面白いというか、違和感がありました」
―大量の自分に関する記事を見たのは初めて?
「あそこまで見るのは初めてですし、何かもう恥ずかしいというか、くすぐったい感じはしますね」
―マスターズで勝ってからの新しい目標は?
「マスターズが終わって、優勝したことによって自分が今までだったら、こうどこがいけなかったとか、優勝してもそういう気持ちがあったんですけど。今回は全然ならなかったので。本当に練習も米国に帰ってきて、今週に入ってからちゃんとやり始めたくらいなので。(次週のメジャー)次の目標というのは全米プロがありますけど。今週はまず、自分が良い状態にするのが大事かなと。それがちょっと時間がかかりそうな雰囲気はありますけど、頑張りたいなと思っています」
―これからメディアがもっともっと増えるけど?
「ん~まぁ。当然、うれしい時もありますし、悪い時は放っておいてよ、というのもあると思うんですけど、それも含めてもっともっと成長していかなきゃいけないな、というのはありますね」
―マスターズの放送は見ましたか?
「ニュースでやっていたので。それをちょっと見ました。緊張しているな、というのは改めて。まぁ、そこで戦ったのは自分なんですけど、見てまた緊張している自分がいました」
―グリーンジャケットは日本では何回着た?
「自分の両親とかには着てもらいましたし、知っている人には見せに行ったりはしていました。自分が日本に帰ってから着たのは2回くらいですけど。それはメディアの会見と日本の首相と会った時くらいなので。持ってはいますけど、着てはいないです」
―メジャーを勝って自分の見方は何か変わった?
「やっぱり勝ったことによって、少しホッとしたというか。勝てなかった自分がいる中で、次に勝ったのがマスターズだったということでホッとしたというか。これからツアーでもメジャーでも勝ちたいと思いますし。今までみたいに追い込んで、追い込んでというよりは、少し余裕を持って自分を見られるんじゃないかなと思います」
―来年のマスターズのチャンピオンズディナーは考えている?
「寿司が出したいなと思っているんですけど、皆が好きかどうかはちょっとわからないので。聞ける人には聞いて。日本にはすごく美味しいお肉もあるので。そこも考えながら過ごしています」