松山英樹「大変な状況で五輪、五輪というのは僕は考えられない」…マスターズV以来、5週ぶり実戦


松山英樹

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 米男子ゴルフのAT&Tバイロン・ネルソンは米テキサス州ダラス郊外で13日(日本時間同日夜)に開幕し、松山英樹(29)=LEXUS=が優勝した4月のメジャー初戦、マスターズ以来5週ぶりに実戦復帰する。11日は会場のTPCクレイグランチでショットを中心に調整し、リモートで記者会見に臨んだ。日本男子代表入りが濃厚な今夏の東京五輪について複雑な心境を吐露した。

 アジア人初のマスターズ王者の復帰とあって、会場内では多くの選手から祝福を受けた。松山は「ほぼ全員に声をかけられてうれしかった。(優勝した)実感が湧いた」と笑みを見せた。

 一方で開催可否の議論が出ている五輪について問われると、複雑な表情を見せた。「本当に何と言えばいいのか分からないけど、無事に開催されるのであれば金メダルを目指したい。だけど、大変な状況だと思うので五輪、五輪(と実施を望む)というのは僕は考えられない」と話した。

 マスターズ後は日本に戻って約4週間を過ごし、厳しい新型コロナウイルス感染状況を肌で感じた。「誰かとご飯を食べに行くこともできない。これで五輪と言われても正直どうなのかなと思う」と感想を語った。ゴルフと異なり、五輪が最大の舞台となる競技を念頭に「その人たちのためにはやってほしい気持ちもある」と気遣うが「それどころじゃない、という人もいるのは知っている」とも語った。

 予選2日間は世界ランク3位のジョン・ラーム(スペイン)、19年大会覇者・康晟訓(韓国)と同じ注目組。米ツアー1勝の小平智(31)=Admiral=も出場する。

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