渋野日向子 バーディー締め「いや~、ひと安心」逆転五輪へ6打差41位発進


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン第1日(3日、米カリフォルニア州オリンピックC=6362ヤード、パー71)

 昨年大会4位の渋野日向子(22)=サントリー=は4バーディー、6ボギーの73で回り、2オーバー、6打差の41位で滑り出した。東京五輪代表入りへ世界ランク日本勢4番手の30位から逆転を目指し、巻き返しを図る。67をマークしたメリッサ・リード(英国)とアマチュアのメーガ・ガネ(米国)が4アンダーで首位。

 3日、米カリフォルニア州オリンピックC、賞金総額550万ドル(約6億500万円)、優勝100万ドル(約1億1000万円)

 渋野は「いや~、一安心」と、ホッとした笑顔でホールアウトした。前半から出入りの激しい展開で流れをつくれない中、迎えた18番パー4。第2打はグリーン左のラフで跳ねてピン左3メートルへ。日が暮れかけた現地時間午後8時前、パットを落ち着いて沈めバーディーで締めた。「最後に悪い流れを断ち切ることができて良かった」と、2日目以降を見据えてうなずいた。

 畑岡奈紗と米ツアーでは初の同組。和やかなムードで出たが、1番で2メートルのパットを外しボギー。6番パー4の第2打はピンに絡めるショットでバーディーを奪ったが、直後の7番は第3打のアプローチでミスし、ボギーと嫌な流れが続いた。深いラフ、海風も吹く世界屈指の難コースに、「出だしから情けない。今日もダメかな」とくじけかけたが、15番で5メートルのパーパットをねじ込んで踏ん張った。

 五輪に向けて日本勢4番手から逆転代表入りを狙う。ただ、代表決定まで試合は今週と24日開幕の全米女子プロ選手権だけ。日本ツアーを主戦場とし、今週試合出場のない2番手の稲見萌寧(24位)を超えるためには上位進出が必至だ。「最終ホールからいい流れで明日はスタートできる。パー5でバーディーを取りたい」と、チャージを期した。

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