◆米女子プロゴルフツアー メジャー第２戦 全米女子オープン最終日（６日、米カリフォルニア州オリンピックＣ＝６３６２ヤード、パー７１）
１打差２位で出た１９歳の笹生優花（ＩＣＴＳＩ）は３バーディー、１ボギー、２ダブルボギーの７３で通算４アンダー。畑岡奈紗（アビームコンサルティング）との日本勢２人によるプレーオフを制し、メジャー初制覇を飾った。全米ゴルフ協会によると、１９歳１１か月１７日での制覇は２００８年の朴仁妃（韓国）に並ぶ大会最年少優勝のタイ記録。また、１９歳３５１日としてカウントすると、朴の１９歳３５３日を２日更新した。
日本勢としての女子メジャー制覇は１９７７年全米女子プロ選手権の樋口久子、２０１９年ＡＩＧ全英女子オープンの渋野日向子以来３人目となった。
◆笹生 優花（さそう・ゆうか）
▼二重国籍 日本人の父・正和さん（６３）と、フィリピン人の母・フリッツィさん（４３）との間に生まれ、二重国籍。きょうだいは妹１人、弟３人。１６６センチ、６３キロ
▼ゴルフ歴 ５歳から４年間は日本に滞在し、８歳の時、フィリピンでゴルフを始める。１４歳で出場した同国ツアーで優勝。１８年アジア大会で金メダル。１９年オーガスタ女子アマ３位。代々木高在学時の昨年１１月のプロテストに合格。ジョージア大進学が決まっていたがプロへ。日本ツアー２勝。
▼五輪は 東京五輪ではフィリピン代表として出場意向を示す。昨年２度、開催コースの埼玉・霞ケ関ＣＣで２度ラウンドを行った。
▼憧れ 元世界ランク１位の飛ばし屋、ロリー・マキロイ（英国）。１３歳頃から動画を見てスイングを参考にした。
▼父と二人三脚 本気でプロを目指すと決めた８歳から、父の指導でバネのある力強い体をつくるため、連日午前５時半に起床し、登校前に必ずトレーニング。両足に重りをつけて鍛えたりした。当初７０ヤードだったドライバーの飛距離は年々３０～５０ヤード伸び、現在の平均飛距離は約２７０ヤード。
▼語学堪能 日本語、英語、タガログ語が堪能で韓国語、タイ語も少し話せる。
▼好物 食べ物はカレー。好きなことは寝ること、釣り。きょうだいでキャッチボールを楽しむこと。
▼師匠 １９年１１月に尾崎将司（７４）に弟子入り。同門には原英莉花、西郷真央。