畑岡奈紗、米ツアー4勝目で五輪金予行完了! 悪天候で最終日中止も、2年3か月ぶり優勝「自信になる」


◆米女子プロゴルフツアー マラソン・クラシック 最終日(11日、米オハイオ州ハイランドメドーズGC=6578ヤード、パー71)

 最終ラウンド(R)が悪天候で中止となり、通算19アンダーで首位だった畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=が54ホールの短縮競技を制した。19年3月起亜クラシック以来となる、日本勢3位に並ぶツアー4勝目。6月の全米女子オープンでプレーオフの末、2位に敗れた悔しさを晴らした。16年のプロ転向前から目標とする東京五輪(8月4~7日)での金メダル獲得へ、これ以上ない弾みをつけた。

 2年3か月ぶり勝利は意外な形で決まった。最終Rの1番グリーンで中断して約6時間半。「ロッカールームでおめでとうと言われた。こんな終わり方は想像していなかった。冗談かと思った」と畑岡は驚きを隠さなかった。54ホール時点の大会最少を塗り替える通算19アンダーで6打もリードしていた。「待っている間は長かった。勝てて本当にうれしい」と、笑顔でトロフィーを掲げた。

 初日からのリードが生きた。自己最少の61で滑り出すと、果敢に攻めた。3日間通してフェアウェーキープ率88%、パーオン率89%はともに首位。「ショットがかなり安定していた。狭い所も攻めていけた」。総重量を軽めにした今週投入の新パターも「イメージ通りの転がり」と効果を発揮した。

 6月の全米女子オープンでジュニア時代から競う笹生優花(20)にプレーオフの末、敗れ2位。最も勝ちたかったメジャーだった。会場で購入したというマーカーを今回グリーン上で使い、「悔しさを忘れないように。二度とああいう悔しい気持ちになりたくない」と、力に変えた。

 米5年目、不断の努力がトップで戦う礎となっている。最近は週2回ジムでトレーニングと、2、3回ペースで20~30分、ややきつめの有酸素運動で好調を維持する。日本ゴルフ協会の栖原(すはら)弘和フィジカルコーチ(36)は「コンディションの良さがショットの感覚や場面ごとの判断に貢献することもある」と分析。前週のオフで状態を整えたことが好結果を生んだと指摘した。

 東京五輪を前に本来の姿を取り戻した畑岡は「今年は序盤で思うようなプレーができなかった。やっと勝つことができた。五輪に向けても自信になる」と率直に喜んだ。2週後のエビアン選手権(フランス)は欠場し、次戦の米ツアー後に帰国して余裕を持って初の五輪へ。「東京五輪はプロになる前からの目標。金メダルを取りたい」と最高の形で本番を迎える。

 ◆奈紗に聞く

 ―雨が続き、中断中はどう過ごしたか。

 「車で寝たり、音楽を聴いたり、コーヒーを飲んでいた。やっぱりプレッシャーはあった」

 ―2週前、全米女子プロで予選落ちしてコーチとどこを修正したのか。

 「アイアンショットの距離を合わせる練習をした。こんなに早く結果が出るとは」

 ―5年目でツアー4勝。

 「昨年は勝てず、少し自信をなくしていた。五輪の前のタイミングで勝つことができた。優勝するのが一番自信をつける方法だと思う」

 ―五輪に向けて。

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