今田竜二プロ、松山英樹メダルのカギは重圧との向き合い方


 4月のマスターズで日本男子初のメジャー制覇を成し遂げた東京五輪日本代表の松山英樹(29)=LEXUS=が、星野陸也(25)=フリー=とともに大会公式会見に出席した。今月初めのコロナ感染後初めて口を開き、回復具合や過去に2勝を挙げている好相性コースで「今回も良い成績を出せたら」と日本人ゴルファー初の金メダリストへの夢も語った。スポーツ報知評論家の米男子ツアー1勝の今田竜二氏(44)が、東京五輪男子ゴルフの展望を占った。

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 松山選手は、マスターズ王者の実績とコースとの相性の良さでは優勝候補の筆頭格です。7月初めのコロナ感染からの回復具合だけが心配。試合に向けた精神面、スイング面の準備がどれだけできているのか。11日間の自主隔離期間にクラブを握れていなかった影響は大きい。それでも、日本の第一人者としての彼特有の強い責任感に期待したい。星野選手は今年日本で2勝した勢いがあり、全米オープンでもショットは良かった。日本の芝やコースには慣れていて、ドライバーの多彩な弾道と飛距離は有利になると思います。

 その他のメダル候補には、全英オープンを制した世界ランク3位のモリカワ選手(米国)、17年全米プロ選手権覇者で世界ランク4位のトーマス選手(米国)を挙げます。ともにメジャーでの実績もあり、世界屈指のショットメーカーでコース適性も高いと思う。米ツアーでは気温40度超えの試合もあるので、猛暑への適応もできるでしょう。

 メダル獲得へのカギは、代表選手としての重圧との向き合い方だと思います。僕も2度、国・地域別対抗戦ワールドカップの日本代表でプレーしましたが、日の丸を背負う重圧とやりがいはものすごかった。いかにそれをプラスに持って行けるかが大事になります。(プロゴルファー)

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