渋野日向子「良いところも悪いところも全てはき出した大会」 全英女子浮き沈み激しく34位で終戦


◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 最終日(22日、英国・カーヌスティ・ゴルフリンクス=6850ヤード、パー72)

 18位から出た2019年大会覇者の渋野日向子(22)=サントリー=は、5バーディー、4ボギー、2ダブルボギーの75とスコア落とし、通算1アンダーの34位。「すごく悔しいラウンド」と振り返った。古江彩佳(21)=富士通=は72で5アンダー20位。畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=は72で26位、笹生優花(20)=ICTSI=は75で39位だった。アンナ・ノードクイスト(スウェーデン)が12アンダーでメジャー3勝目を挙げた。

 激しく揺れた。渋野は5打差を追い、「チャンスがなくはない」と臨んだ最終日。出だしで2連続バーディーを奪ったが、3番で第2打を水路に入れダブルボギー。5番で第1打を右の茂みに入れてダボとすると、一気に崩れた。7番までの5ホールで6つ落とす悪夢の展開に、「そこでちょっと怒っちゃいました」と、ふがいない自分に腹を立てた。

 75で34位に終わり、「本当に悔しいラウンド。いいスタートが切れた中で、3番で自分で流れを壊してしまった。攻めていくだけと思って最初からやっていたが、続かなかった」と、うつむいた。3日目途中に一時首位に立ったが、日米のツアーでトップ10が一度もない今年を象徴する不安定さで、「良いところも悪いところも見せてしまった。現状を全てはき出した大会」と評した。

 前回覇者として臨んだ昨年はリンクスに大苦戦し、予選落ちと悔しさを味わった。「去年に比べたら成長できていると思うけど、まだまだだなと思わされた」。精神面にも触れ、「連続してスコアを落とさないようなゴルフを心掛けてやっていかないと」と、自身に言い聞かせた。

 後半には12、14、16番でバーディーを奪い、アンダーパーに戻す意地は見せた。「最後の難しい4ホールを1アンダー。16番で3日目(4連続ボギー)のリベンジができてうれしかった」と、プラス面に目を向けた。

 今年出場したメジャー4大会を終え、「結果を残したい気持ちはあったけど、そうさせてくれないのがメジャーの難しさ。もっと強くなって、来年は上位で争いたい」。次戦、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(9月9~12日・茨城)から国内ツアーに出場し、来年の米ツアー出場権を懸けた最終予選会(11月下旬から12月・米アラバマ州)を大目標とする。

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