石川遼はショットに不満も68で6差9位浮上 30代初Vへ「明日はベストを尽くして」


第3日をプレーする石川遼

第3日をプレーする石川遼

◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 第3日(18日、北海道・札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72)

 荒天予報を受けてスタート時間を1時間以上早めて行われ、強い雨の降る無観客の中で全組がホールアウトした。2015年大会覇者で大会主催のANA契約のホストプロ・石川遼(カシオ)は24位スタートで5バーディー、1ボギーの68で回り、首位と5打差の通算9アンダーの10位に浮上した。

 ともにツアー1勝の塚田陽亮、アンジェロ・キュー(フィリピン)と同組で、30歳となって初のムービング・サタデーに臨んだ。5番で7M、7番で10Mを沈めて伸ばした。後半も11番で、グリーン右のエッジから6Mをねじ込んで伸ばすと、14番は右のラフからのウェッジでの2打目を、グリーン左手前バンカーに入れてボギー。16番は6M、17番は3打目をピン上3Mにつけてバーディーとした。

 ラウンド後は「トップとの差はまだあるんですけど、何とか順位を上げられて良かった。なかなかうまくいかないことが今週は多い」と振り返った。課題として取り組むショットのロングゲームの精度に不満顔だ。この日のパーオン率は88・89%で全体4位も満足は全くしていない。「もう少しアイアンを(ピンそばに)つけたい。全体的に長いパットを打っている感じ。その中でこれだけ伸ばせたのは、ラッキーだったのかなと思います」と結果よりも内容を重視する。

 順位は上がったが、首位のツアー1勝の大槻智春(真清創設)とは、6打差に開いた。逆転での30代初V&19年12月以来のツアー通算18勝目に向けて「ショットで、しっかりもう少し近いチャンスを作っていけるように。明日は明日のベストを尽くして、やっていきたいと思います」と冷静に足元をみつめた。

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