渋野日向子は19年11月以来の5勝目へ68で2差6位と好発進 「萌寧の危なげないステディーなゴルフがすごく勉強になった」


18番、パットを決め笑顔をみせた渋野日向子

18番、パットを決め笑顔をみせた渋野日向子

◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社後援 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 第1日(24日、宮城・利府GC=6591ヤード、パー72)

 唯一の東北開催の女子ツアーが、一日上限1000人の有観客で開幕した。2019年AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(サントリー)は4バーディー、ボギーなしの68をマーク。首位と2打差の4アンダー、6位と19年11月以来のツアー通算5勝目へと好発進した。

 風が強く、グリーンは硬く小さい難しい条件の中、22歳は粘り強さを見せた。1番で第2打をピン下1・5Mにつけてバーディー発進すると、5番も残り166ヤードから6アイアンで右下3Mにつけて伸ばした。17番は右下4Mにつけてバーディー。最終18番は残り125ヤードから7アイアンでの3打目が、高々と舞い上がってピン右1メートルを刺してバーディー締め。首位と2打差の68での好スタートに「風の強い中、ノーボギーで回れたことがすごくうれしいです。パットがすごく安定していた。18番はパー5で唯一取れたのはすごくうれしい」と会見場で笑顔で振り返った。

 2019年大会覇者・柏原と賞金ランク2位の小祝と同じ大会最注目組でのラウンド。東日本大震災から10年を迎えた、東北のギャラリーから温かい拍手と声援を浴び続けた。「最近は2日目でたたくことが多いので。明日も目の前の一打に集中して、欲張らずにやること」と25日の第2ラウンドも粘り強いプレーを約束した。

 前戦から2ラウンド連続でボギーなし。グリーンを攻める時の外し方などのマネジメントが奏功しているという。きっかけは東京五輪銀メダリストの稲見萌寧だった。前週の初日に同組で回り「萌寧の危なげないステディーなゴルフが、すごく勉強になった」と渋野は言う。この日の8番はグリーン右のラフから、約15ヤードの3打目のアプローチを70センチに寄せてパー。9番は1・5Mのパーパットをねじ込んで見せた。

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