PGA幹部がプレジデンツカップの日本開催検討を明言「将来的に開催したい」


取材に応じた米ツアーインターナショナル上級副社長のクリスチャン・ハーディ(左)とアジア太平洋社長のクリス・リー氏

取材に応じた米ツアーインターナショナル上級副社長のクリスチャン・ハーディ(左)とアジア太平洋社長のクリス・リー氏

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第3日(23日、千葉・アコーディア習志野CC=7041ヤード、パー70)

 米男子ツアー(PGA)のクリスチャン・ハーディ米ツアーインターナショナル上級副社長(46)、クリス・リーアジア太平洋社長(41)が大会会場内で日本の報道陣の取材に応じ、ハーディ氏は、ツアー外競技の米国選抜ー世界選抜対抗戦「プレジデンツカップ」を、「将来的に日本でも開催したい」との考えを披露した。

 同ツアーで日本男子歴代最多6勝の松山英樹(LEXUS)が、世界選抜の一員として4度出場している大会。ZOZOチャンピオンシップの出場選手とともに、チャーター機で18日に来日したハーディ氏は「選手たちは日本に来たがっている」と語った。ZOZOチャンピオンを有観客開催にした理由の一つとして、8月の東京五輪が新型コロナウイルス禍で開催されたことが、規準の一つなったことを明かした。

 リー氏は「ZOZO側も、我々も日本で開催したかった。今年1月から(共催の)日本ゴルフツアー機構も含めて話し合ってきた。観客やファンも安全に見られるように、日本政府との数か月話し合って開催を決めました」と舞台裏を説明した。

 米男子ツアーと衣料品通販大手のZOZOは、19年から6年間の開催契約を結んでいるが、昨年はコロナ禍の影響で、日本国内での開催を断念し、米国内での実施を余儀なくされた。ハーディ氏は「東京五輪で男子は松山英樹選手が4位、女子は稲見萌寧選手が銀メダルを獲得。バブル方式を用いて安全に開催できた。そのやり方なら、日本でも米男子ツアーを開催できるのではと判断した。松山選手は4月のマスターズでメジャー初優勝した。日本のゴルファーが世界の舞台で頑張っているので、今年は日本で開催するべきだと考えていました。ゴルフの経済市場規模が世界で2番目の日本は、我々にとっても特別な国だ。来年以降もZOZOはずっと日本での開催を考えている」と話した。

 今回の渡航に際しては隔離期間は無かったといい、東京五輪と同じく千葉県内のホテルとコースとの往復のみと外部との接触を遮断した“バブル方式”を採用した。ホテル内は選手らの泊まるフロアは貸し切り。選手、キャディーらは専用車両でコースと行き来し、ホテル内は自室とジム、レストランなどのみの往来に限定されているという。全員、PCR検査を受けている。

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