
10番ティーショットを放つ須藤弥勒(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス第1日(6日、新潟・ヨネックスCC=6339ヤード、パー72)
ジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる13歳の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)は午前7時30分、10番パー4(390ヤード)から、小滝水音(静ヒルズCC)、吉本ここね(不二サッシ)とともに第1組でティーオフ。昨年大会の3日間で平均スコア3・9522で難度9番目のホールでパーをキープし、無難にスタートした。
弥勒のツアー参戦は4戦目。幼少期から抜群の存在感を発揮していた弥勒は、昨年8月6日に日本女子プロツアーが定める出場可能な年齢の13歳となり、複数のトーナメントから主催者推薦出場のオファーを受けた。その中で、ニトリレディス(昨年8月22~25日、北海道・桂GC)とゴルフ5レディス(同8月30日~9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)の連戦でツアーデビュー。今季はVポイント×SMBCレディス(千葉・紫CCすみれC、3月21~23日)に出場したが、いずれも予選落ち。プロの高い壁にぶつかっているが、13歳はたゆまぬ努力を続け、今大会へ意欲的に挑んだ。
大会前、弥勒は「目標は予選通過です」と明言。ツアー参戦4戦目で現行制度としては最年少記録となる予選突破を目指す決意を明かしていた。
日本女子プロツアーでは2017年に13歳以上という年齢制限が設けられる以前には2011年の大王製紙エリエールレディスで松原由美が12歳270日で予選通過した例があるが、現行制度としては21年のスタンレーレディスで14歳91日で予選通過した新地真美夏が最年少記録。弥勒が今大会で予選通過すれば、現行制度としては最年少記録の更新となる。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。