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16番、グリーン上で笑顔を見せる古川雄大(カメラ・馬場 秀則)
◆男子プロゴルフツアー ▽ダンロップフェニックス 第2日(19日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)
プロ3年目で“売り出し中”の古川雄大(ゆうき、24)=フリー=が、初優勝&最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月2日開幕・東京よみうりCC=報知新聞社主催)初切符に大きく前進した。1打差2位の好位置で決勝ラウンドへ進出。11位で出てショット、パットともに好調で5バーディー、ボギーなしの66で回り、通算9アンダーの2位に浮上した。秋吉翔太(31)=ホームテック=が10アンダーの単独首位。
日本有数の歴史と伝統を誇るビッグトーナメントで、24歳が今季ブレイクの予感を漂わす躍動ぶりだ。古川は得意のショットがさえてボギーなしの66。1番でベタピンにつけバーディー発進し、2番は5メートル、11番は4メートルを沈めて伸ばした。1差2位と初優勝を狙える好位置に「パットも入ってくれていい一日。初優勝と最終戦のJTに出ることが目標です」と言い切った。
同じ年のライバルの活躍に燃えた。ラウンド中、リーダーボードで親交の深い片岡が首位に並んでいるのを見た。普段から練習Rをともにしており「絶対に負けたくない。先に1勝されているので」と発奮。ショットを武器に6月のメジャー、日本ツアー選手権森ビル杯で自己最高の2位。賞金ランク29位で、初の賞金シードも当確としている。
福岡県出身で初出場だがコースを熟知する。19年に同じ会場で行われた九州アマで2位。「残り2日間は自分とコースに負けないこと」。地元・九州で夢をつかむ。(榎本 友一)
◆片岡はベストスコア65
5月にツアー初優勝を飾った23歳片岡は、平均パットツアー1位のグリーン上でさえ、この日のベストスコア65をマーク。「古川が良いスコアで回っているので、負けていられないなと思って」と笑った。第3Rは古川と同じ最終組での直接対決となった。大会主催者と用具契約するホストプロでもあり、「すごい幸せですね。貪欲に優勝を狙っていきたい」と目を輝かせた。
木下稜(賞金ランク2位の30歳は69で3差5位浮上)「いい位置で予選を終えられたので優勝して、賞金王に向けて頑張りたい」
杉原(22歳の大学生はプロ初戦2日目に80と崩れ、77位で予選落ち。来季の出場権をかけた今月末の3次予選会に臨む)「全部ダメでした。これが実力です」