史上最大差逆転を狙う星野陸也は直角パット沈め4位で最終日へ「メジャーVが賞金王につながる」


3番、ティーショットを放つ星野陸也

3番、ティーショットを放つ星野陸也

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー2020―21年最終戦 日本シリーズJTカップ 第3日(4日、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 第3ラウンド(R)が終了した。3打差2位から出た逆転賞金王を狙う星野陸也は69で回り、通算7アンダーで首位と4打差4位の優勝圏内に踏みとどまった。5バーディー、4ボギーの69と粘り、18年、19年大会でオーバーパーをたたいている“鬼門”の第3Rで1つスコアを上げた。ただ、首位に立った谷原秀人が64で11アンダーまで伸ばしており、「もうちょっと差を縮めたかった。後半はケアレスミスばかりで、自分の目標スコアよりも少なかった」と悔しさも残った。

 中盤では厳しいパットを次々と決めた。9番で「めちゃくちゃフック」と形容する右から左に曲がる下りのバーディーパットをねじ込んだ。続く10番では「直角スライス」という左から右に孤を描くようなバーディーパットを決めた。入れた瞬間は自身でも「ウォ!」と驚きの表情。11番では7メートルの上って下る難しいパットを沈めて「前半は入れたいパットが入らなかったのに、途中で面白いのが入ってくれて…今日はこういう日なのかなと思った」と苦笑いだった。

 最終戦Vで初の賞金王を引き寄せる。1973年のツアー制施行後、最終戦Vでの逆転はランク2位からの片山晋呉(約771万円差)、宮里優作(約1718万円差)の2人。星野はランク4位から約2356万円差をひっくり返せば、史上最大のドラマだ。「この大会でメジャー優勝するのが第一の目標。それが賞金王につながる。まずは優勝するために最終日はしっかり伸ばしてトップにプレッシャーを与えたい」と前例のない“下克上”で有終の美を飾る。

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