岩田寛が4打差4位に浮上「心の準備がまだできていないです」


18番で第2打をカップに寄せてパーセーブした岩田寛

18番で第2打をカップに寄せてパーセーブした岩田寛

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー2020―21年最終戦 日本シリーズJTカップ 第3日(4日、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 8位で出た岩田寛(フリー)は1イーグル、4バーディー、2ボギーの66で回り、通算7アンダー4位に浮上した。「大会が始まる前はこの位置にいられると思っていなかったので。心の準備がまだできていないです」と静かに振り返った。

 6番で第1打を左にOBし、ボギーが先行した。「途中の気持ちからしたらナイスプレーですね」。アイアンショットは「いいのも何個かありました。日替わりなんですよね…。急にいいのが出たりする。急にいいのが出たりすると、だいたいグリーンオーバーしているんです」。この日の8番パー3もそうだった。それでも一打への集中を途切れさせることなく、後半に4つスコアを伸ばした。17番パー5は、210ヤードを4番アイアンでピンから8メートルに2オンさせ、沈めてイーグルとした。

 ショットは本調子とは言えないなかで、2年連続で優勝争いに割って入った。昨年大会は最終日を単独首位で迎えるも、1打差2位に終わっている。「去年は3日目が終わって、みんな崩れてトップになっていた。予期せぬやつ(順位)がきたから。やめて欲しいですよね。ちゃんとみんな、(17番で)バーディー取って、(18番を)パーで上がって欲しいです」と笑いを誘った。

 逆転優勝への意気込みを問われると、冗談交じりに言った。「今はないです。明日いい位置にいたら、高まってきます。いなかったら、ふてくされるだけです」。5月の中日クラウンズ以来の今季2勝目となるツアー4勝目へ「一つずつです。(バーディーを)取れるだけ取るという感じ」。シーズン最終戦の最終日へ、心の準備を整えていく。

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