渋野日向子、好調止まらん7位浮上…唯一のボギーに「マンギレ」と自己採点の“しぶこ節”


渋野日向子

渋野日向子

◆米女子プロゴルフ 最終予選会 第2週2日目(10日・アラバマ州ハイランドオークスGC)

 第5ラウンド(R)未消化分と第6Rが実施された。11アンダーからスタートした渋野日向子(23)=サントリー=は4バーディー、1ボギーの69で14アンダーの7位に浮上した。来季ほとんどの試合に出場するには20位圏内で終えることが目安となるが、さらに前進。唯一のボギーに「マンギレ」(最大級の怒り)と自己採点するなどの“しぶこ節”が飛び出す余裕も出てきた。古江彩佳(21)=富士通=は69で16アンダー5位。

 濃霧でスタートが遅れた中でも、渋野は安定したショットでスコアを伸ばした。前半の12番で第2打を30センチにつけて初バーディーを奪うと、後半も2、3番で連続バーディーを重ねた。「風が吹いている中で耐えるゴルフができればと思っていた。天候は(6日間で)一番難しいラウンドだったが、しっかり伸ばせて良かった」とうなずいた。

 穏やかだった心に、一瞬だけ波が立った。8番の第2打、グリーン下の段の難しい位置につけてしまい、3パットのボギー。風の計算をミスしたとし、「今日一番“マンギレ”。腹立つわ~」と苦笑いで振り返った。それでも直後の最終9番パー5は、ウェッジでの第3打をベタピンに運ぶバーディー締め。「やっと(パー5で)取れた」とスコアを3つ伸ばし、胸をなで下ろした。

 最終予選会は8日間144ホールで行われ、45位までが来季の出場権を獲得する。第2Rまで72位と出遅れたが、4日連続の60台で1ケタの7位まで上げた。試合数が限られる可能性のある21位以下とは5打差をつけ、急降下さえなければフル出場権に近づく。序盤の状況は“濃霧”だったが、視界良好。夢である米ツアーへ、カウントダウンに入った渋野は「あしたもかなり耐えるゴルフになると思う。悔いが残らないように頑張りたい」と力強かった。

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