◆米男子プロゴルフツアー ソニー・オープン 最終日(16日、米ハワイ州ワイアラエCC=7044ヤード、パー70)
松山英樹(29)=LEXUS=が大逆転で、崔京周(チェ・キョンジュ、韓国)と並ぶアジア勢最多の米ツアー8勝目を挙げた。13年のプロデビュー時から取材する榎本友一記者が、苦手としてきたコースを攻略して、最終日に逆転優勝した要因を「見た」。
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松山は今大会決勝ラウンド(R)で14バーディー、ボギーなしだった。9度目の出場で、2日連続でベストスコア&大会自己最少スコア63を並べた。勝因は何か。アマチュアの中島啓太が、第2R終了時に松山と同じ5位につけたことが大きかったように思う。
「刺激になったよ」―。松山は第2R後、8歳年下の中島に声をかけたという。以前、松山から「米ツアーでは日本人の中で最上位にならないといけない」と聞いたことがある。13―14年シーズンから米国を主戦場とする日本のエースとしての大きな責任感とプライドを感じた。今大会は日本人6人が出場する中、それが目覚めた2日間のプレーだったように見えた。
アジア勢最多の米ツアー8勝目。崔が02年に米ツアー初V後、韓国では同ツアーで活躍する若手が急増した。中島も米進出の夢を持ち、今大会最終日は松山の優勝争いを観戦した。日本の後輩たちの活躍が今後、さらに松山を強くさせる原動力となるに違いない。(13~22年ゴルフ担当・榎本 友一)
◆松山に聞く
―ハワイでの2週間は?
「すごく暑かったし、日焼けもすごくしたなと思います」
―日本企業の冠スポンサー大会で2連勝。
「ZOZOに続いて、ここで勝つことができてすごくうれしいと思います」
―ギャラリーには日系人の姿も目立ったが?
「5打差ある中で、その力はすごく感じました。良いプレーにつながるんだな、と改めて実感しました」
―今夜と次戦の予定は?
「今日はたくさんお酒を飲みます(笑い)。次は、サンディエゴ(26日開幕のファーマーズ・インシュアランス・オープン)でプレーします」