マスターズで連覇を狙う松山英樹のライバルとなりそうな今季好調な強敵2人


 2022年男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズは4月7日から米ジョージア州オーガスタナショナルGC(7510ヤード、パー72)で開幕する。今季好調の2人が優勝候補としてアジア人初&大会4人目の2連覇を狙う、松山英樹(LEXUS)の強力なライバルとして注目を集めている。

 一人目はスコッティー・シェフラー(25)=米国=だ。前週の世界選手権シリーズ、デルテクノロジーズ・マッチプレー選手権で今季3勝目。歴代25人目で、自身初の世界ランク1位に躍り出た。19―20年にレギュラーツアーに昇格し、7度のトップ10入りで「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。今年2月のフェニックス・オープンでツアー初優勝。3月初めのアーノルド・パーマー招待で2勝目。今季13戦で、3勝を含めて7度のトップ10入り。フェデックスポイントランク&賞金ランクともに、世界最高峰の米ツアーをリードしている。

 マスターズは20年11月に初出場して19位。4大メジャーは20年5月の全米プロ選手権の4位が最高。21年5月の全米プロ8位、同7月の全英オープン8位など6戦連続でトップ20入り中だ。過去24人の世界ランク1位のうちルーク・ドナルド(英国)、リー・ウェストウッド(英国)の2人以外はメジャー王者にもなっている。「僕はゴルフをするのが大好きで、競争するのも大好き。ここにいることができてうれしいよ」とシェフラーはメジャー王者の称号を次なるターゲットに定めている。

 もう一人は、世界ランク6位のキャメロン・スミス(28)=オーストラリア=だ。今年1月のセントリー・チャンピオンズで優勝。3月の「第5のメジャー」と呼ばれるプレーヤーズ選手権で、今季2勝目を飾った。攻撃的なゴルフが信条で平均バーディー数は5・58でツアートップ。平均スコアも69・274%で1位となっている。

 マスターズでも結果を残してきた。初出場の16年は55位。18年で5位に入ると19年は51位。20年11月大会は、大会史上初めてとなる4日間、60台を並べて5打差の2位となった。今季のパーオン率は、ツアー7位の72・65%と巧みでアグレッシブなアイアンショットでピンを攻める。「(オーガスタナショナルGCは)創造的になることを許してくれるんだと思う。普段の週では打てないようなショットを、あちこちでいくつか打てている気がします。とてもリラックスを感じられる場所。最高のゴルフができる、と感じることができるんだ」と自信をみなぎらせる。13年のアダム・スコットに続くオーストラリア勢2人目のマスターズ制覇をつかみ取る。

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