◆日本女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 最終日(3日、静岡・葛城GC山名C=6590ヤード、パー72)
ツアー2勝の堀琴音(ダイセル)が9打差12位で出て、1イーグル、3バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア68をマーク。通算7アンダーの1打差2位に入った。
冷たい雨と寒さの中で健闘した。「ショットでは力まないことだけを意識してやった。寒くなると自然と力が入ってしまいますし、上半身が力まないように」と淡々と1打に集中し、冷静にプレーを続けた。
最大の見せ場は15番パー5。残り94ヤードからの3打目、50度を振り抜くとピン手前5メートルからカップイン。グリーン周りからの歓声を聞くと、キャディーと「やったー」と笑顔で喜び合った。17番パー3では、第1打をグリーン右手前のバンカーに入れて痛恨のボギー。「もったいなかったですね。スコアだけ見たらこの天候の中で良かったんじゃないかと思います。悔やむのは初日(76)で、せめてイーブンパーくらいで抑えていれば」と振り返った。
メルセデス・ポイントランクトップの座を争う、ライバルの西郷真央が今季3勝目。「すごいですよね。まだあと30試合くらいあるし、これからどうなるのかわからないので」と今後の逆転に向けての意欲をにじませた。
今大会前の世界ランクは80位。今大会で5位以内に入れば、次週の「世界ランク75位以内」の資格で自力での6月のメジャー、全米女子オープン(米ノースカロライナ州パインニードルズGC)切符獲得の可能性があった。2位に入ったことで米ツアーのメジャー、シェブロン選手権の結果次第では、16年大会以来2度目の出場の夢が膨らんだ。「(出場権が取れたら出場を)考えたいと思います。憧れもありますし、ポイントも高いですし。初出場の16年は予選落ちしたので。今はあの時とは全然違うと思いますね」。日本ツアーで2勝をあげてつかんだ確かな自信を漂わせた。