山下美夢有の母・有貴さん、1か月ぶりツアー同行 メジャー初制覇に「言葉にならないぐらいのいい思い出」


優勝した愛娘の山下美夢有を涙ぐみながら抱き寄せる母・有貴さん(カメラ・小林 泰斗)

優勝した愛娘の山下美夢有を涙ぐみながら抱き寄せる母・有貴さん(カメラ・小林 泰斗)

◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(8日、茨城・茨城GC西C=6680ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 山下美夢有(20)=加賀電子=が通算12アンダーでツアー通算2勝目&メジャー初制覇。山下の強さには5歳の時、一緒にゴルフを始めた“ゴルフ大好き一家”の支えがあった。現在もコーチを務める父・勝臣(まさおみ)さん(47)が独学で娘を指導し、21世紀世代初のメジャー制覇につなげた。

 山下の母・有貴さんは1か月ぶりにツアーに同行した。64で首位に立った初日は46歳の誕生日で「最高のプレゼント」と笑顔だった。最終日には、弟・勝将さんと母方の祖父・彰さん(72)、祖母・和子さん(71)が来場。両親が共働きで、ジュニア時代にコースまで送迎をした祖父母は孫娘の偉業を見て喜んだ。有貴さんは「娘のおかげで私も母の日に親孝行できた」と感謝した。

 ツアー初優勝を飾った昨年のKKT杯バンテリンレディスはコロナ禍で無観客試合だった。両親は熊本入りも、会場には入れず。最終日は山下に促され、阿蘇観光に出かけたが、道中に速報を確認すると首位に。すぐに引き返し、会場近隣の駐車場から表彰式で娘がトロフィーを抱える姿を見つめた。今大会は有観客開催。有貴さんはハラハラしながら72ホールを見て回り「言葉にならないぐらいのいい思い出になった」と涙ながら話した。

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