「ゴルフ天才少女」須藤弥勒、ニトリとスポンサー契約「『お、ねだん以上。』の活躍をします」


ニトリとスポンサー契約を結んだ「天才少女」須藤弥勒。ニトリの似鳥昭雄会長は弥勒の将来性を高く評価(提供写真)

ニトリとスポンサー契約を結んだ「天才少女」須藤弥勒。ニトリの似鳥昭雄会長は弥勒の将来性を高く評価(提供写真)

 ゴルフ世界ジュニアメジャー4勝を誇り「天才少女」と呼ばれる10歳の須藤弥勒(ゴルフ5)が、家具・インテリア用品の企画・販売を行う国内有数の大手ニトリとスポンサー契約を結んだことが9日、分かった。ニトリは昨季の日本女子ツアー賞金ランク3位の小祝さくら、同23位の永峰咲希、同30位の岡山絵里ら5人のトッププロと所属契約を結び、毎年8月にニトリレディスを開催するなどゴルフ界に対する貢献は大きい。「ゴルフに深い愛情を持つニトリさんに支援していただき、とてもうれしいです」と弥勒は感謝した。

 5月末にジュニアメジャー5勝目を目指し、ジュニア欧州選手権に挑む弥勒にとって頼もしい「応援団」が加わった。ニトリが弥勒のスポンサーとなることが決まった。2月にプライベートコンペで弥勒と同組でプレーしたニトリの似鳥昭雄会長は、弥勒の実力、タレント性、将来性を高く評価し、今回のスポンサー契約につながったという。

 今後、弥勒はウェアの左腕にニトリのワッペンをつけてプレーすることになる。「いつも、かわいがってもらっている似鳥会長のニトリさんのワッペンをつけることができ、本当にうれしいです。ニトリさんの選手は皆さん、とても強いので、私もニトリさんのワッペンに恥じないような活躍をしたいと思います」と弥勒は意気込みを明かした。

 コーチで父の憲一さんも「弥勒が5歳の時に似鳥会長と初めてプロアマ戦で回らせていただきました。5年後、このように評価していただけることは光栄です。ニトリさんには日本を代表するプロが多く所属していますので、弥勒もそのようなプロの皆さんにも負けない活躍をジュニアの世界で続けることが恩返しだと考えています」と深く感謝した。

 今年1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、10歳ながら抜群の存在感を持つ弥勒のもとにはスポンサーからオファーが殺到。その中で、ゴルフ専門店の「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約を結ぶなど、これまで7社とスポンサー契約を締結。ニトリと契約し、弥勒のスポンサー企業は計8社となった。

 ニトリと須藤家の詳細な契約内容は明かされていないが、スポンサー料は、海外遠征費に充てられる。昨年、米国遠征などで1000万円以上を要したという。「米国遠征時には、弥勒にはしっかりとした食事を摂らせて、私ども親はコーヒーだけで済ますこともありました」と憲一氏は明かす。

 「ニトリさんのサポートにとても感謝しています。『お、ねだん以上。』の活躍をして、恩返しをします」。弥勒はニトリの有名キャッチフレーズを交えて意気込みを明かした。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。2歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導で成長を続けている。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇。現在、ドライバーの飛距離は220~230ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

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