技あり高橋彩華、グリーン上でピッチングウェッジ使いバーディー締め 首位と2打差2位発進


初日、18番終え笑顔で引き上げる4アンダー同士の菅沼菜々(右)と高橋彩華(カメラ・今成 良輔)

初日、18番終え笑顔で引き上げる4アンダー同士の菅沼菜々(右)と高橋彩華(カメラ・今成 良輔)

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第1日(26日、山梨・メイプルポイントGC=6580ヤード、パー72)

 今季1勝の高橋彩華(さやか)=東芝=が18番で“技ありショット”を披露し、ギャラリーをざわつかせた。5バーディー、1ボギーの68で回り、4アンダーで2差2位と好発進。4月のフジサンケイレディスで98年度生まれ“黄金世代”11人目の初Vを挙げ、勢いに乗る23歳が、今季5勝の西郷真央に続く2勝目を狙う。サイ・ペイイン(台湾)が6アンダーで首位。

 18番パー5のグリーンで、高橋の技に観客がざわついた。縦長グリーンの手前にぎりぎり2オンしたが、ピンまでは35ヤード。歩測して球が通る道を確認すると「手前に一番大きいコブが、右側にくぼみがあった」。そのためパターは断念し、ピッチングウェッジで2つの障壁を越して2メートルへ。バーディーで締め「練習もしたことなくて初めて。これで(攻めの)レパートリーが増えそう」と満足げだった。

 グリーン上でパター以外のクラブで打つ場合、芝を掘る事を恐れてためらうケースも多い。日本女子プロゴルフ協会の関係者も「ほとんど見ない」と異例の一打に驚いた。

 前週のブリヂストンレディスでは、昨年5月以来、1年ぶりの予選落ち。だが、今季12戦中6度トップ10入りしており「調子は悪くない。『休め』ということ」と前向きに捉えた。2勝目を見据えた残り3日へ「すごい楽しみ」と気合十分だった。(宮下 京香)

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