平田憲聖が初日66 ツアー屈指の難コースで会心のメジャーデビュー


18番、アプローチショットを放つ平田憲聖(カメラ・小林 泰斗)

18番、アプローチショットを放つ平田憲聖(カメラ・小林 泰斗)

日本男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 第1日(2日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)

 ルーキーの平田憲聖(21)=大阪学院大4年=が、ツアー屈指の難コースで会心のメジャーデビューを果たした。パットがさえて5バーディー、ボギーなしの5アンダー、66をマーク。首位と1打差2位で、大会最年少優勝&大学生プロとしては1973年のツアー制施行後、史上初となるメジャーVも視界にとらえた。通算1勝のジェイ・チョイ(38)=米国=が、6アンダーの単独首位発進を決めた。

 夏日の日差しの下、大学生プロが観客を熱くさせた。ツアー7戦目でメジャー初出場の平田が1差2位につけた。「自分の実力以上のゴルフができた。パターが良くて、リズム良くプレーできた」と初々しい笑顔でインタビューに答えた。

 2番で2メートルを沈めてバーディーが先行すると、4番は8メートル、11番は2・5メートルを決めて伸ばした。昨年、ツアー5人目のアマチュア優勝を遂げた中島啓太(日体大4年)と同じ00年度生まれだ。大学生プロのツアーVは20年11月のダンロップフェニックスの金谷拓実のみで、メジャー制覇なら初となる。3日の第2ラウンドは早朝スタート組で「さらにスコアを伸ばせるように」と平田。昨年大会覇者で大学の先輩・木下稜介に続く金星をつかむ。(榎本 友一)

 ◆平田 憲聖(ひらた・けんせい)2000年11月26日、大阪・吹田市生まれ。21歳。12歳で本格的にゴルフを始め、大阪学院大高から大阪学院大経営学部へ。21年の日本学生選手権で優勝。昨年12月にプロ転向し、最終予選会2位で今季出場権を獲得した。今年4月の関西オープン11位がツアー最高成績。今季目標は「シードを取ること」。焼き肉のロースが好物。170センチ、70キロ。血液型O。

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