前日まで別大会出場の17歳アマ・飯島早織 強行軍で1打差5位…クレヨンしんちゃんのモノマネが得意な新星


2アンダーでホールアウトし笑顔でVサインをする飯島早織さん(カメラ・小泉 洋樹)

2アンダーでホールアウトし笑顔でVサインをする飯島早織さん(カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー リシャール・ミル ヨネックスレディス 第1日(3日、新潟・ヨネックスCC=6475ヤード、パー72)

 17歳のアマチュア飯島早織(ルネサンス高2年)が3バーディー、1ボギーの70で回り、首位と1打差の5位と絶好のスタートを切った。前日まで静岡よみうりCCで行われていた全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権に出場し、2打差の3位。強行軍にも負けず、プロのトーナメントでも存在感を発揮した。

 稲見萌寧(Rakuten)、勝みなみ(明治安田生命)、吉田優利(エプソン)、菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が3アンダーで首位に並んでいる。

 17歳の女子高生、飯島は今週、大忙しだ。月曜日(5月30日)、新潟でヨネックスレディスのマンデートーナメントに出場し、67でトップ通過。火曜日(同31日)、静岡に移動し、全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権のための練習ラウンド。水曜日(6月1日)の第1日は69、木曜日(同2日)の最終日は67で回り、2打差3位に入った。その夜9時に新潟に戻り、この日はプロのトーナメントで首位と1打差の5位スタートを切った。

 「疲れていません。緊張しました」。17歳は若さはじける笑顔で話した。

 マンデートーナメントに向けての練習ラウンドを行った先週日曜日(5月29日)から6日連続のラウンド。しかも、新潟~静岡の往復という移動もある超強行軍にも元気いっぱいだ。

 飛距離を伸ばすため、中学時代には野球部に所属。今はキックボクシングに取り組んでいる。「稲見萌寧さんがキックボクシングをしていると聞いて始めました。キックには飛距離を伸ばすために連動性があると感じています。以前は200ヤードくらいでしたが、240ヤードくらい飛ぶようになりました」

 尊敬する選手は「青木瀬令奈さんです。いつも笑顔で、プレー中、テレビカメラに向かってピースサインする姿とか格好いいです」と強調する。この日、飯島もカメラに向かってピースサインを決めるシーンもあった。

 物まねが得意で十八番は「クレヨンしんちゃん」。記者会見で「やっていいですか?」と笑顔で話した後「おら、しんのすけだゾ~」とそっくりの声色を披露した。

 将来の目標は「賞金女王です」ときっぱり話す。飯島早織。17歳。日本女子ゴルフ界に新たなヒロイン候補が現れた。

 ◆飯島早織(いいじま・さおり)2005年5月1日、茨城・水戸市生まれ。17歳。4歳からゴルフを始める。20年、全国中学校選手権春季大会4位。21年、通信制のルネサンス高に入学。21年日本女子アマ22位。得意クラブはパター。ドライバー平均飛距離は約240ヤード。159センチ。

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