岩崎亜久竜が8バーディー量産、暫定首位浮上…平均297ヤードの飛距離が武器


3番、ティーショットを放つ岩崎亜久竜(カメラ・小林 泰斗)

3番、ティーショットを放つ岩崎亜久竜(カメラ・小林 泰斗)

◆日本男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 第2日(3日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)

 雷雲接近のため、3時間8分の中断をはさんで日没順延となった。プロ2年目の飛ばし屋・岩崎亜久竜(あぐり、24)=フリー=が、過去10大会で9人の初優勝者が誕生しているメジャーでV戦線へと急浮上した。5打差15位で出てショットが好調で8バーディー、1ボギーでツアー自己最少の64をマーク。通算8アンダーで暫定首位に立った。13組39人がホールアウトできず、4日は午前6時30分から第2ラウンドの残りを再開予定。

 海外志向の強い24歳が初のメジャー舞台で躍動した。岩崎は得意のショットが好調で、ツアー屈指の難コースで全て4メートル以内につけて自己最多8バーディーを量産。「このコースで64はとても自信になる。串田雅実キャディーの下ネタのおかげで全然、緊張せずに楽しくプレーできている」。いたずらっぽい笑みで明るい相棒に感謝した。

 今季は平均297ヤード(ツアー13位)の飛距離を武器にブレイク中だ。4月の東建ホームメイトカップで自己最高5位に入るなど、賞金ランクは21位。亜久竜の名は「海外の人からも呼びやすいように」と両親に名づけられ、海外ツアー参戦を夢見ている。

 今大会はツアーで最も初優勝者が誕生しやすい。岩崎は初出場だが、日大2年時の大会で優勝した好相性コース。「イメージはとても良い。僕も初優勝目指して頑張りたい」と、優勝副賞の欧米ツアー出場権も頭に入れる。4月に初優勝し、賞金ランク1位の桂川有人(23)は日大の1学年後輩だ。「すごく良い刺激になる」と先輩の意地もにじませた。(榎本 友一)

 ◆岩崎 亜久竜(いわさき・あぐり)1997年12月17日、静岡・駿東郡清水町生まれ。24歳。8歳でゴルフを始め中学3年時に関東ジュニア2位。クラーク国際高から日大に進み、2019年の日本アマチュア選手権4位。20年9月にプロ転向し、昨年の最終予選会9位で今季前半戦出場権獲得。181センチ、86キロ。血液型A。家族は祖母と両親、姉。

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