世界アマランク1位の中島啓太は筋肉痛ルーチンで6差8位浮上「どこかしらに筋肉痛が残るのがベスト」


18番、ティーショットを放つ中島啓太

18番、ティーショットを放つ中島啓太

◆日本男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 第3日(4日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)

 ツアープロナンバー1決定戦で、アマチュアで唯一出場の中島啓太(日体大4年)は6バーディー、1ボギーの66をマーク。ムービングサタデーに、通算5アンダーで首位と6打差の8位へと浮上した。

 10番スタートで11番で4M、12番で1・5Mにつけてバーディーを奪うなど、得意のアイアンショットがさえた。「前半でバーディーを先行出来ましたし、無駄なボギーを打たなかったので良かったと思います。パットが昨日よりもよくなりましたね」と報道陣の前でうなずいた。

 パットの復調は、トレーナーを務める、アマチュアナショナルチームの栖原弘和フィジカルコーチの助言が大きかったという。「ちょっとしたことなんですけど、手が体から離れないように。しっかり体の前にあるように、と。心強いです」と感謝した。

 向上心の強い世界アマチュアランク1位は、大会中も宿舎付近のジムでのトレーニングを継続中だという。1日約45分にわたり、120キロを担いだスクワットや、ジャンプなどの瞬発系の動きで体に刺激を入れて切れを出す。「僕はどこかしらに筋肉痛が残るのがベスト。腕以外の背中や下半身なら大丈夫なんです。日曜日にパフォーマンスが一番出るように。疲れもたまりますが、トレーニングをしていかないと強くはなれないので。続けることが大事だと思います」と決然と言い切った。

 今年1月には米男子(PGA)ツアーのソニーオープンに参戦。4月のメジャー、マスターズにも出場して、世界最高峰のツアーを主戦場にする選手たちの日々の努力を目の当たりにした。「PGAツアーの選手は、ジムでアップをすることが当たり前のように感じた。すごい朝からトレーニングしている」と振り返る。

 「アマチュア世界ランク50位以内」の資格で2年連続の推薦出場。今大会で、大会史上初となるアマチュアでの予選通過を果たした。首位と6打差で最終日に臨む。「アマチュアで出場させて頂けることに、感謝の気持ちを持ちながら、どんどん上を目指して頑張りたい」。ツアー史上初となるアマチュアでの2勝目へと21歳の若武者は、全力を尽くす。

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