小祝さくらがメジャー2戦目で初の予選突破…決勝ラウンドへ「守るものないので挑戦できたら」


小祝さくら

小祝さくら

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン 第2日(3日、米ノースカロライナ州パインニードルズGC=6638ヤード、パー71)

 【3日=岩原正幸】18位から出た小祝さくら(24)=ニトリ=は4バーディー、4ボギーの71と粘り、通算1アンダーの21位で自身メジャー2戦目で初めて予選を通過した。前週の国内ツアーで今季初優勝を飾り、強行日程のなか、前回出場(20年、予選落ち)のリベンジを果たした。渋野日向子(23)=サントリー=は74で8オーバーとし、2年連続の予選落ちを喫した。

 小祝が浮き沈みの激しいラウンドで粘った。変則コースで9番から出ると、序盤2バーディー。その後、グリーン上で苦戦しボギーが続き「ハーフターンでは心配しかなかった」。後半の3番で4メートルを沈め、6番もバーディー。71と巻き返し、メジャー出場2戦目で初の予選突破を決めた。

 「もっとうれしいと思ったけど意外とそんなに。まだ2日あるからかな」と、ほんわかした小祝節で語った。今季から新コーチの下で習得したフェードボールを駆使し、フェアウェーキープ率100%、パーオン率約83%の好調さで日本勢15人中、最上位の通過だ。

 前週の国内ツアーで優勝後、5月31日にコース入りし、練習ラウンドは1ラウンドだけ。国内の連続出場記録は歴代4位の142戦で止まったが「体調も良かった」と“無休”での参戦が吉と出た。プレー中は「疲れは大丈夫だけど、途中でトイレに行きたくて…」と明かし、4番で小屋のドアを開けたものの「休憩室みたいでテレビがあって(トイレではなく)ビックリ」と苦笑した。

 今は海外志向はないという24歳は、理由を「昨日ご飯に行った時、『厳しいな』と思った。暑さとか」と説明。「食事もおいしいけど、ステーキとか肉ばかりになる。(普段よく食べる)牛タンやミノが好きなので。今朝、日本食を食べたらおいしくて、やっぱ日本がいい」と続け、ブレないマイペースぶりが魅力でもある。

 英語を話したい願望はあるそうだが「サンキューしか言ってない」と再び苦笑い。それでも、決勝ラウンドへ意気込みを問われ「毎日アンダーでプレーしたい。予選通過して守るものもないので、(攻めて)挑戦できたら」と真剣な表情になった。

最新のカテゴリー記事