石川遼はツアー屈指の難関苦手コースでドライバーショットに手応え 「ミスの幅の中でおさまっているショットが何割あったか」


ギャラリーが見守る中ティーショットを放つ石川遼(カメラ・小林 泰斗)

ギャラリーが見守る中ティーショットを放つ石川遼(カメラ・小林 泰斗)

◆日本男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 最終日(5日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)

 ツアー通算17勝の石川遼(カシオ)は41位で出て4バーディー、2ボギーの69をマーク。ホールアウト時点で、通算1アンダーの30位で終えた。

 距離が長く、フェアウェーの狭いツアー屈指の難関林間コース。石川は現在、世界舞台を見据え、通用する飛距離と精度を兼ね備えたドライバーショットの追求を続けている。過去8度の出場で、15年大会の15位が最高で、4度の予選落ち。林や深いラフに打ち込み、OBやトラブルとなることが多く、長年苦手としてきた。昨年までは、ドライバー以外のクラブで刻むホールも多かったが今大会4日間は、ラフが短くなったこともあり、積極的にドライバーを握った。

 週末は、大勢のギャラリーを引き連れて歩いた。前日の夕方に首を痛め、この日のラウンド中はストレッチを繰り返しながら回った。「ドライバーは、かなりの回数を打って10年前よりも良くなってきている。少しずつ前進できている感じはある。自分の課題と向き合えた。首は、昨日の夕方はすごく硬かったんですけど、だいぶよくなってきました」とうなずいた。

 最終日は計12ホールでドライバーを握った。この日後半9ホールは、全てドライバーで、1度もフェアウェーはキープできず。とはいえ1バーディー、1ボギーの内容に「(右に曲げた)18番以外はコントロールされたティーショットが打てて、ラフからのセカンドも(グリーンを)狙えていた。内容としては、フェアウェーにいった回数が少ないからではなく、自分のミスの幅の中で収まっているショットが何割あったか、というところで評価しているので、良かったと思います」。目先の数字だけではない独自の評価基準を口にした。

 長期的なドライバーの目標についても「飛距離は伸ばしていきたいし、(強く)振ったときのスイング自体も平均的になってきて、精度を落とさないままでボールスピードを上げていくことが今年から来年にかけての目標です」と明かした。

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