石川遼は前週からの首痛でぶっつけ本番で新規大会に挑む 「明日のプレーには問題ない。まずは体を万全にして」


チャレンジドフェスタで生徒達と触れ合った(前列左から)宮里優作、片岡大育、(後列左から)桂川有人、石川遼 (カメラ・豊田 秀一)

チャレンジドフェスタで生徒達と触れ合った(前列左から)宮里優作、片岡大育、(後列左から)桂川有人、石川遼 (カメラ・豊田 秀一)

◆日本男子プロゴルフツアー ASO飯塚チャレンジド 指定練習日(8日、福岡・麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72)

 ツアー通算17勝の石川遼(カシオ)は前週からの首痛の影響で大事を取って、新規大会の初めて回るコースにぶっつけ本番で臨む覚悟を明かした。

 この日午前9時から約2時間にわたり、会場内で地元の小学と中学の特別支援学級の生徒112人を対象としたスナッグゴルフのイベントに参加した。その後も記念撮影などで、子供たちとの触れ合いを楽しみ「パワーをもらえましたし、本当に楽しかったですね」と目尻を下げた。

 今年からの新規大会で、ツアー大会の開幕前日では異例のスナッグゴルフイベントとなった。「トーナメント主催者の考えや思いだったり、方向性がすごい伝わってきた。すごいやりがいがありますね。社会的な自分の位置をありがたいことに感じられる。僕たちは1つのピースなので。ツアーが開催される地域の人たちとふれ合うことで、盛り上げる。それがツアーが長く続く形なのかなと僕は思いますね。もっともっとこういう機会が増えていったら僕らとしてもありがたいなと思いますね」。意義の深さをかみしめながら、子供たちにゴルフの楽しさやプロゴルファーのすごさを間近で伝えた。

 一方で、前週のBMW日本ツアー選手権森ビル杯の最終日に痛めた首はまだ回復途上という。「日曜日は痛みが首の右の方だったのが、月曜になったら首の左の上の方に痛みがきて。ここで完璧に回復させたい。打てない心配は全くなくて」と説明した。

 今大会会場はこれまでにラウンド経験は無いが月曜日、火曜日は首の回復を優先した。「良くはなってきているんですが、大事を取ってという感じです。明日のプレーには問題ないと思う。あまり焦らずに、まずは体を万全にして木曜日やることの方が優先かなと思って。本当は球を打ったり、ラウンドを回ったりも今日もしたいんですが。どこかが痛むとひずみがきて、自分のやりたいことができなくてストレスはありますけど、仕方ないかなと思いますね」と悩める胸中を明かした。

 総距離は短いがグリーン周りは複数種のラフが入り交じり、ドッグレッグが多く、ティーショットの落としどころが見えないトリッキーなコースだ。ぶっつけ本番となるが、頼れるエースキャディーの佐藤賢和氏がコースを歩いて既にチェック済み。「明日、明後日はティーショットで勝負をかけるというよりは、多少距離が残っても、セカンドショット勝負でしょうがない。パー5も3打目勝負でもしょうがないと思う。明日は景色や感覚に頼るよりは、しっかり数字にコミットして。ここに何ヤード打っていくかとかを決めて打っていって。その中でもベストを尽くしてやっていけばゴルフ全体には支障はないかな」と、石川は独特の言葉で攻略のポイントを口にした。

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