山下美夢有は優勝トロフィーと記念撮影（カメラ・岩田 大補）
◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 最終日（１２日、兵庫・六甲国際ＧＣ＝６５２７ヤード、パー７２）
４差４位で出た山下美夢有（みゆう、２０）＝加賀電子＝が４バーディー、ボギーなしの６８で通算１２アンダーに伸ばし逆転優勝を飾った。今季２勝目、通算３勝目で、西郷真央に続き“２１世紀世代”２人目の今季の複数回Ｖを達成。今季の目標に掲げた国内メジャー制覇と複数Ｖを前半戦でクリアし、今大会２位までに出場権が与えられるＡＩＧ全英女子オープン（８月）での海外デビューにも意欲を示した。
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２日目途中から大会を見守った山下のコーチを務める父・勝臣さんは「今週は本当に勝てるとは思っていなかった」と苦笑いで心中を明かした。それでも、５月の今季国内メジャー初戦で完全優勝を達成したことで「自信がついたんだと思う。余裕が出てきている」と成長を実感した。
今季、山下と立てた目標が国内メジャー優勝と年間複数回優勝。「それまで海外は（自重）と言っていたけど。次は海外挑戦になるのかな」。早々とクリアした娘に驚きつつ、海の向こうへ目を向けた。父のそばにいた母・有貴さん（４６）がポツリ。「もうちょっと（表彰式で）しゃべりをしっかりしてほしい。２勝したのに『２勝、３勝としたい』と前回と同じ事言って」と関西人らしいツッコミ。優勝を重ね、トークも磨いていくはずだ。（宮崎 尚行）