初Vの木村彩子、ゴルフのきっかけは父と生観戦した「藍ちゃん」 父への感謝は「要相談」で新車贈る!?


9番ティーショットを放つ木村彩子(カメラ 今西 淳)

9番ティーショットを放つ木村彩子(カメラ 今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(26日、千葉・カメリアヒルズCC)

 9位で出たプロ8年目の木村彩子(26)=富山常備薬=が通算4アンダー、6打差を大逆転してツアー初優勝を飾った。強風下でも4バーディー、1ボギーの69と伸ばして最後は歓喜の涙を流した。プロになる前、中古ゴルフショップの販売員として時給1000円のアルバイトを経験した苦労人が、今季ツアー最高の優勝賞金5400万円をつかんだ。西村優菜(21)=スターツ=と、ささきしょうこ(26)=日本触媒=が1打差2位。

 ◆ちょっといい話

 木村がゴルフを始めたのは元世界ランク1位の宮里藍さんがきっかけだった。小学生の時、父・東吾さんに連れられ、女子ツアーの伊藤園レディスを生観戦し、「藍ちゃん」のプレーを肌で感じた。よほど感激したのか、木村は帰宅すると新聞紙を巻いて棒と球を作り、ゴルフのように打って遊んだ。それを見た父がジュニア用のクラブを買い与え、喜んで始めた。父は会社員で、ゴルフを続けるのは金銭的に楽ではなかった。木村が高校生まで、試合の遠征は父と娘が1つの部屋に泊まった。木村は優勝会見で、自身と同様に車好きの父に「要相談」としつつ新車を贈る恩返しも明かし、両親に感謝した。(宮)

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