松山英樹、メジャー2勝目へ大学後輩と練習ラウンド 帽子飛ぶほどの風にも「吹いているうちに入らない」


松山英樹

松山英樹

【セントアンドリュース(英国)13日=宮下京香】米男子プロゴルフツアーの今季メジャー最終戦、全英オープン(14日開幕、オールドコース=7313ヤード・パー72)の開幕を翌日に控えた13日、3年ぶり8度目出場の松山英樹(30)=LEXUS=が大学の後輩と練習ラウンドで調整した。2015年にベストスコア66をマークした好相性の聖地で日本人初のメジャー2勝目に挑む。

 聖地で迎えた第150回記念大会にも松山は浮足立っていない。期待される昨年マスターズに続く栄冠。それでも「(特別な雰囲気は)そんなに分かっていない。いつも通りやれれば」と冷静だった。

 前週は近郊のスコットランド・オープンに4年ぶり出場。ショットで球が押し戻される強風に遭い、予選落ちしたが、全英直前に海岸沿いのコース、リンクス特有の難しさを体感できた。12日も帽子が飛ぶほどの風が吹いたが「これぐらいだったら吹いているうちに入らない」と言い切った。

 7年ぶりの聖地で、東北福祉大の後輩・比嘉一貴(27)=フリー=、金谷拓実(24)=Yogibo=らと9ホールを回った。ティーショットでアイアン、ドライバーを試し、計112個もあるバンカーを警戒。78年の第3ラウンド(R)で中嶋常幸が4打を要した通称“トミーズバンカー”も確認した。

 全英は過去7度出場で3度の予選落ちをしたが、前回セントアンドリュースでの15年は第2Rでベストスコア66の18位。コースとの相性は良好で「イメージは残っている。いいプレーができれば」とうなずいた。

 松山は攻略に必須な点を「全部」と言った。世界最古のコースと正面から対峙(たいじ)し、新たな歴史を築く。

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