山下美夢有、弟に続き祖父母を元気づける勝利届けた…大会新記録でホステス大会初優勝


優勝を決めた山下美夢有 (カメラ・小泉 洋樹)

優勝を決めた山下美夢有 (カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー ▽ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(25日、宮城・利府GC=6491ヤード、パー72)

 大会特別協賛の住友ゴム工業と用具契約する山下美夢有(21)=加賀電子=が、通算18アンダーの大会新記録でホステス大会初優勝を飾った。8打差首位で出て2バーディー、1ボギーの71。通算で大会記録を3打更新した。18ホールのツアー新記録「60」を出した初日から首位を譲らず、5打差をつけて今季3勝目&通算4勝目。1988年のツアー制施行後、歴代3位に並ぶ12試合連続のトップ10入りも果たした。驚異的な安定感を見せる21歳は、初めて年間女王獲得も宣言した。

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 山下は初メジャーとなった8月のAIG全英女子オープンで来年の出場権(15位以内)を得られる13位と健闘した。当初は家族が応援に来る予定も、直前に母方の祖父・彰さん(72)、祖母・和子さん(71)がともに体調を崩してしまい、断念した。山下は両親に「おじいちゃん、おばあちゃんのそばにいてあげて。私は英国で頑張っていい報告を届けるから」と約束し、有言実行した。

 ジュニア時代にコースまで送迎してくれた祖父母にとって、孫の活躍が何よりの励みになっている。9月には弟の勝将(まさゆき、19)が下部ツアーでアマチュア優勝。美夢有は帰国後、2位3回と惜しい戦いが続いたが6月以来の優勝を手にし、姉弟で祖父母を元気づける勝利を届けた。(ゴルフ担当キャップ・岩原 正幸)

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