今田竜二氏、松山英樹は持ち味のアイアンの距離感が合っていなかった 底力でなんとかトップ10へ


18番をホールアウトしザンダー・シャウフェレ(左)と挨拶を交わす松山英樹。通算イーブンパーの49位に順位を落とした(カメラ・今西 淳)

18番をホールアウトしザンダー・シャウフェレ(左)と挨拶を交わす松山英樹。通算イーブンパーの49位に順位を落とした(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第2日(14日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 9月にプロ転向したルーキーの中島啓太(22)=フリー=が、通算7アンダーで、29位から日本勢トップの3打差5位に浮上した。9バーディー、2ボギーの63で回り、プロとしての米ツアーデビュー戦で日本勢6人目のVチャンスを視界にとらえた。41位から出た昨年覇者の松山英樹(30)=LEXUS=は2バーディー、1ボギーの69で回り、イーブンパーの49位に後退。プロゴルファーの今田竜二氏が、第2日のラウンドを解説する。

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 松山選手は6番で良いバンカーショットから初バーディーを奪いましたが、その後も流れをつかめませんでした。一番の長所であるアイアンの縦の距離感があまり合っていなかった印象です。初日と比べショットに手応えはあったと思いますが、気温なのか調子なのか、しっくり来ていない感じが見られました。

 パッティングもしっかりと打ち切れず、カップ手前で切れてしまったり、欲求不満のたまるラウンドでした。優勝は厳しい位置ですが、底力でトップ10くらいまで狙ってほしい。追い上げには、グリーンの速さが増して“松山選手仕様”になれば、と願うばかりです。

 63の中島選手は朝の練習場から、リラックスムードで調整していました。経験値の高い杉沢伸章キャディーのサポートを得て、良い結果につながりました。米ツアーの試合でも、自分のゴルフをすればできるんだというのが分かり、これから先の大きな力になると思います。(プロゴルファー・今田竜二)

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