
11日、パシフィコ横浜でのイベントに参加したゴルフの(左から)宮里藍さんと馬場咲希(カメラ・榎本友一)
アジア最大級のゴルフショー「ジャパンゴルフフェア2023」が11日、パシフィコ横浜で開かれ、昨年の全米女子アマチュア選手権覇者・アマチュアの馬場咲希(代々木高2年)が宮里3きょうだいとともに、契約するブリヂストンスポーツのトークショーに初出演した。
自身初のトークショーに臨んだ17歳は、大勢の観客を前に「試合よりも緊張します」と苦笑い。全米女子アマの優勝トロフィーを持参し、壇上で披露した。イベントの冒頭で日米通算24勝の宮里藍さんは「歴代優勝者に咲希ちゃんの名前が入っていて、すごい誇らしいですね」とたたえた。
ジュニアの大会などで、何度か馬場のプレーを目の当たりにしている、元世界ランク1位の藍さんは「飛距離がまず最初に出てきますが、大球ですごい直進性のある球です。あまり曲がらないし、ただただうらやましいです。私も1回でいいからあんな球を打ってみたい。パッティングも上手で、トータルでゴルフのバランスが取れています」と欧米勢ともひけをとらないスケールの大きなゴルフを激賞した。
馬場は、宮里3きょうだいの飛距離を伸ばす秘訣、クラブやボール選びのポイントなどの話に食い入るように聞き入った。「勉強になることが多すぎて、言葉が出てこなかったです」とイベントの最後に笑顔で感想を口にした。
昨年の全米女子優勝の資格で、今年はメジャー4大会と29日開幕のオーガスタナショナル女子アマなど海外での大きな試合が控える。このオフはトレーニングの成果で7キロの増量に成功。「今年はビッグイベントが沢山あるのでそこで楽しく、結果も求めながら頑張ります」とほほ笑んだ。17日から、今季国内初戦となるTポイント×ENEOS(鹿児島)に出場予定だ。
イベント後の取材で2017年賞金王の宮里優作も、馬場の豊かな才能を絶賛した。「女子であそこまで高くて強い球が打てる人は少ない。スピンもかけられて、難しいセッティングになればなるほど、彼女の強さが出ると思う。多分、(ツアー4勝で、昨季平均飛距離262ヤード&フェアウェーキープ率7季連続1位の)稲森佑貴よりも飛びますよ(笑い)。僕らの男子ツアーに出ても、普通に優勝争いしちゃうかもしれないくらいすごいです」。